若い選手達にとってスペイン・スーペルコパを戦うのはあまりにも荷が重すぎた。GKミーニョ、DFセルジ・ゴメス、MFウリオル、ジョナタン・ドス・サントスとバルサBで活躍する選手達をチームの核として起用したグアルディオラ監督。「状況により4人を使うしかなかった」と説明している。

　スペイン代表に招集され、対メキシコ代表戦に行った8選手をコンディション調整不足により起用できない状況。「若い選手は少しずつチームに加わって行くのが理想だ」とグアルディオラ監督は語る。「第2戦で8人全ての選手を起用できるかは練習を見て決めたい。全員がベストコンディションになるとは思えない」と第2戦にも間に合わない選手が出ると言う。

　1−3という逆転が難しい結果になってしまったが、「あまりにもボールを蹴り過ぎ、ボールをキープすることができなかった」といつものようなポゼッションができなかったのが結果に繋がったとグアルディオラ監督は指摘する。確かに前半はGKからビルドアップする姿勢があったが、後半はセビージャの前線からの素早いプレスの前に蹴るしかないというシーンが目立っていた。

　いくらカンテラから能力のある選手を輩出しているとはいえ、セビージャ相手にすぐに高いパフォーマンスを見せるは難しい。もちろん彼らだけの責任ではないが、現時点でチャビやイニエスタといった選手と肩を並べてコンスタントにプレーできる選手はいなそうだ。グアルディオラ監督が言うように少しずつプレー時間を増やしていき、経験を積ませるのが理想であると浮き彫りになった試合になった。

（スペイン通信）