【凱旋門賞】石橋師の偉大な挑戦への重みを知るからこその言葉とは 不思議な引力感じるメイショウタバルとのコンビに期待
「凱旋門賞・仏G1」(10月4日、パリロンシャン)
欧州伝統の一戦に初挑戦するメイショウタバル(牡5歳、栗東・石橋)。宝塚記念連覇を果たした愛馬とともに海を渡る石橋守調教師(59)=栗東=は、決戦を目前に控えた今、何を思うのか-。“盟友”武豊騎手(57)=栗東・フリー=とタッグを組み、亡き先代オーナー・松本好雄さんの思いとともに臨む大一番に向けて胸の内を語った。
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石橋師が「若い時は読めないところがあった」というタバル。気性が激しく、調教でもレースでも扱いの難しさを見せることがあった。競走馬にとって課題となる面だが「無理やり変えようとは思わなかった」という。
「掛からないことだけに専念すると、この馬の前進気勢が削られる。それが僕の考えだった」。牧場や担当の上籠助手と相談しながら試行錯誤の日々。「いろいろな積み重ねで今の形になったのかもしれない」。調教を手伝う太宰や、競馬で手綱を取った浜中、武豊ら周囲の力も口にする。
日本馬が凱旋門賞に挑んでから半世紀が過ぎた。父が厩務員だった石橋師。少年時代から続く偉大な挑戦の系譜に、自身も名を連ねるのは「夢のよう」と語る。「そんなに甘いものじゃないのは、もちろん分かっている」との慎重な言葉も、重みを知るからこそだ。
一方で「この馬って割と『えっ』というところがあるんだよな。“意外性”というか、僕はそう思っている」とはにかむ。開業11年目で厩舎に初の重賞タイトルをもたらしてくれたタバル。母メイショウツバクロは石橋師が騎手時代に最後に勝利を挙げた馬だった。タバルには不思議な引力がある。物語の次の舞台はロンシャン。その結末が楽しみだ。(デイリースポーツ・島田敬将)
