新アリーナでの初試合に臨んだヴィクトリーナ姫路の選手たち (C)VICTORINA HIMEJI

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 バレーボール・SVリーグ女子のヴィクトリーナ姫路が、10月から開幕する2026-27シーズンのリーグ戦に向けて、調整を進めています。

 昨シーズン、年間順位は5位。目標のトップ4入りはなりませんでしたが、SV初年度・2024-25シーズンの6位から1つポジションを上げた姫路。クラブ創設10周年のメモリアルイヤーとなる2026-27シーズンでは、4季目となるアヴィタル・セリンジャー監督のもとで、さらなる高みを目指し、8月末からの鹿児島・薩摩川内合宿などで新チームの強化に励んできました。

 その中で、9月22日には、新たなホームアリーナとなる大和工業アリーナ姫路で、姫路のクラブ設立や草創期を担った眞鍋政義氏(姫路市出身)が監督として率いるIBK企業銀行アルトス(韓国・Vリーグ)とのプレシーズンマッチを開催。クラブのホームゲーム最多となる4418人の観衆が詰めかけた、新アリーナのこけら落としとなる一戦では、新戦力を含めて選手たちが躍動しました。

 スターティングメンバーは、櫻井美樹選手、田中咲希選手、伊藤麻緒選手、ミラ・トドロヴァ選手、野中瑠衣選手、カミーラ・ミンガルディ選手といった昨シーズンの主軸が並ぶとともに、新加入のリベロ・井上芙香選手が入りました。女子日本代表での活動が続いた福留慧美選手は、この日ベンチ入りせず、チームのサポートに回りました。

 野中選手のサービスエースから始まった試合では、カミーラ選手を軸に攻勢をかければ、守備では井上選手を中心に相手の強打や速攻にも対応。ラリーが続く展開でも粘り強く戦うと、櫻井選手らのサーブ、ミラ選手らのブロックなども冴えわたり、25-16、25-20、25-23と3セットを連取。新ホーム初陣を白星で飾りました。

 この日は、井上選手だけでなく、スウェーデン代表アウトサイドヒッターのアナ・ハーク選手、ミドルブロッカーの麻野七奈未選手といった新加入組や、9月19日に20歳になったばかりの若きホープ・河俣心海選手らも活躍。さらに、新シーズンからのオンザコートルールの変更に伴い、外国籍選手のカミーラ選手、ミラ選手、アナ選手の3人が並ぶ形も実現。新シーズンに向けて期待が高まるような戦いも見られました。

新アリーナでの初試合に臨んだヴィクトリーナ姫路の選手たち (C)VICTORINA HIMEJI

 試合後の記者会見から、姫路のアヴィタル監督、アルトスの眞鍋監督のコメントをピックアップします。

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◆アヴィタル・セリンジャー監督(ヴィクトリーナ姫路)

--新アリーナでの初めての試合の感想について。

このアリーナは、選手にとって、感覚的にものすごくプレーしやすいところ。以前のヴィクトリーナ・ウインク体育館に比べて大きくなっているが、そんなには大きく感じてやりにくいというのは全くない。ここで一度も練習したことがない中で本番当日を迎え、チームの持つ高い能力が出せるのかというのを含め、選手たちが慣れるのに大丈夫なのか、どうなのかなと思ったが、選手たちはすんなりと自分たちのプレーができていた。今日のプレーを見て満足している。

ヴィクトリーナ姫路のアヴィタル・セリンジャー監督(写真:ラジオ関西『竹下佳江のいいな117ヴィクトリーナ』)

--今シーズンのチームの目標について。

全体的な力はどんどん上がってきている。ただし、効果的に活躍できる選手になるには、本当に時間がかかるもの。練習中にこんなに伸びたと思えるときがあっても、実際に本番に発揮できるかがカギになる。トップレベルだと、そういうチャンスが与えられ、それをつかんで、成功して、どんどん伸びていくというのはある。一方で、チャンスを与えられても、そこで力を発揮できるまで、ほかの人に比べて時間がかかる選手もいる。それぞれのレベルでそれぞれの選手がハードワークしてベストを尽くしてプレーしている。まず我々の(求める)レベルがあり、ヴィクトリーナのバレーにはこのレベルから絶対に落とせないというものがある。そこにみんなが到達してできればいいし、一人でも多くの選手が到達できればいいが。多くの選手を使いつつ勝てるということが真の理想だと思っている。何度も聞かれることだが、目標は何かと問われれば、今のように言うことを決めている。多くの選手を使いながら勝っていく、これが私の個人的な目標だ。

◆眞鍋政義監督(IBK企業銀行アルトス)

--試合の感想について。

IBKで初めて采配をふるった。レギュラークラス4人くらいが来ていないので、今日はどんな試合になるのかなと思っていた。ヴィクトリーナと初めて新アリーナで戦わせてもらったが、今年のヴィクトリーナはけっこう強いんじゃないかなと感じた。

--ヴィクトリーナ姫路はこの10年間でどう変化しているか?

まず、この新アリーナ「大和工業アリーナ姫路」がどうなのかなと思っていたが、プレーヤーとしてはやりやすいという感じを受けた。それと、ヴィクトリーナは今年10年目の節目であり、新アリーナができ、これはもう優勝するしかないなと。他人事としての話になるが、ぜひそれを期待している。

韓国・IBK企業銀行アルトスの指揮官として姫路凱旋を果たした眞鍋政義監督(写真:ラジオ関西『竹下佳江のいいな117ヴィクトリーナ』)

--どの辺が強くなったのか。

カミーラ(ミンガルディ)のようなイタリアの選手が2年目ということで、チームを明るくしている。キャプテンの佐々木(千紘)も、もうベテランになったが、(彼女を中心に)チームがひとつにまとまっているなという感じを受けた。

--今シーズンのヴィクトリーナにはどう頑張ってほしいか?

結果がすべてなので。この新アリーナで奮闘し、優勝してほしいなと思っている。

--韓国での監督挑戦、海外での指導への思いについて。

昔から、若いころからチャレンジが大好き。韓国リーグは、実はすごく盛り上がっている。力的には当然日本のほうが上だと思うが、盛り上がり方は韓国はすごいので。中に入らないとわからないことがあると思ったので、ぜひ韓国で(やってみようと思った)。我々IBKは優勝を目指して頑張るが、それプラス、今すごく女子バレーブームなので、そういったところなど、勉強していきたい。

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 10月10日から開幕する2026-27シーズンのSVリーグ。姫路は10月17日と18日、前年度のレギュラーシーズン1位(年間3位)・NECレッドロケッツ川崎との対戦から新シーズンをスタート。ホーム開幕では、10月24日と25日に、前年度・年間4位のPFUブルーキャッツ石川かほくとの試合に臨みます。いきなり強豪との対戦が続くヴィクトリーナですが、10周年の節目の年に、好スタートを切りたいところ。その戦いに注目です。

※ラジオ関西『竹下佳江のいいな117ヴィクトリーナ』より