06年の皐月賞を制したメイショウサムソンと石橋守騎手(前列左から2人目は松本好雄オーナー)

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 確固たる自信を胸に、世界を取りにいく。メイショウタバルで凱旋門賞に挑む石橋守調教師=栗東=は、思いをはせた。「これが縁なんやろなあ。豊と俺と会長(先代の松本好雄オーナー)がいて、生産者も三嶋牧場で、豊のお父さんも付き合いがあったし、そういう馬で挑めるというのは感謝しかない」。

 昨年8月に亡くなった松本好雄オーナーの所有馬では、騎手時代のG1全3勝をメイショウサムソンで挙げ、現役最後の白星はタバルの母メイショウツバクロでのものだった。そして、大一番の手綱を執るのはサムソンの主戦を引き継ぎ、幼なじみでもある武豊。「自分で言うのもなんだけど、日本人好みの馬(笑)」。偶然ではない巡り合わせを感じている。

 ジョッキー時代にマカオ、中東の地で騎乗。25年にタバルのドバイ・ターフ(5着)で調教師として初の海外遠征を経験したが、ホースマン人生でこれが初の渡仏。「豊は似合うけど、俺はフランス似合わんなあ」と苦笑する。

 クロワデュノールに大阪杯(2着)のリベンジを果たし、宝塚記念を連覇。「2走とも状態が良かったし、まして大阪杯から宝塚記念は上がったからね。いいレースやったね、2つともね」。調整役の太宰の意見などを元に、レースから逆算して負荷を調節する仕上げが奏功している。

 日本調教馬はこれまで壁にはね返され続けてきた。「そうそうたる馬が挑んできたけど、それで厳しいレースを強いられているからね。並大抵の馬では勝てない」。挑戦を決めたのは能力に確かな自信があるからだ。昨年の覇者ダリズなど、待ち構える欧州の強豪に「それを破ってこそ価値があるかもしれないね」と石橋師は闘志を燃やす。日本競馬の悲願を達成し、ドラマの続きを描く。

 ◆石橋 守(いしばし・まもる)1966年10月23日、滋賀県出身。59歳。85年3月に栗東・境直行厩舎所属で騎手デビュー。28年間の現役生活でJRA通算9468戦473勝。重賞は06年日本ダービー(メイショウサムソン)などG13勝を含む15勝。14年3月に栗東で開業し、4月13日の阪神6Rのメイショウネブタで初勝利。調教師としてJRA通算2998戦194勝。重賞は25、26年宝塚記念のG12勝など、メイショウタバルで挙げた4勝。