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2人は「無罪」を主張しました。

2022年、北海道森町でゴーカートがコース外の観客に突っ込み、当時2歳の男の子が死亡した事故で、イベントの責任者の男ら2人の初公判が開かれました。

(男の子(当時2)の母親)「きのうのことのように、事故が起きた瞬間から、病院に運ばれて助かりませんと言われた瞬間とか、息子がどんどん冷たくなっていく感じとか、全部鮮明に思い出してしまって非常に辛い」

4年前に当時2歳の息子を亡くした母親です。

2022年9月、森町で実施されたゴーカートの体験会で、当時11歳の女の子が運転していたカートが暴走。

コース外にいた男の子に衝突し、亡くなりました。

起訴状によりますと、安全確保に必要な措置を講じないままゴーカートの体験会を実施し、男の子を死亡させたなどとして、坂上裕一被告47歳と九谷田聡被告48歳が業務上過失致死傷の罪に問われています。

坂上被告はイベントの責任者で、九谷田被告はコースの設計などイベントの運営を担当していました。

9月28日の初公判で、起訴内容について問われるとー

(坂上裕一被告)「事故が想定できませんでした。そのため事前にどのような対策をしなければならないかはわかりません」

坂上被告の弁護側は、イベントの運営は九谷田被告の会社に任せていたとして、対策をする立場にないと主張。

そして、九谷田被告の弁護側はー

(九谷田被告の弁護士)「(交代するためのピットレーンで)スピードが加速する想定になかった。防護体を設置する義務もなかった」

事実は争わないとしながらも、いずれも事故は予見できなかった、と無罪を主張しました。

事故が発生したのは、体験終了後に交代のためピットレーンに入る所でした。

速度が出る想定ではなかったため、観客の立ち入りを防ぐための簡単な仕切りしかありませんでした。

検察は、ピットの外側について立ち入りを禁じていなかったと指摘。

2人が安全確保に必要な措置をとっていなかったと主張しています。

裁判を傍聴していた男の子の遺族は、被告らの態度にやるせなさを感じています。

(男の子の父親)「責任はないと言われたら心に重く来るものはある。望むのは厳しい処罰」

(男の子の母親)「この事故は大人に責任がある事故だと思う。私は親として自分の子どもを守れなかったことを一生責任を負っていくつもりですし、イベントを企画した側なら責任を負うのが大人としての責務だと思っている。無罪を主張するのはありえない」

真っ向から主張が対立している今回の裁判。

事故の「責任」を司法はどのように判断するのでしょうか。