〈7歳でブレイク→『15歳の妊娠・出産』で世間に衝撃を与えたドラマ…杉田かおる(61)の“七転び八起き”キャリア〉から続く

 9月28日から放送を開始するNHK連続テレビ小説『ブラッサム』に、木村浪江役で出演する女優の杉田かおる。芸歴50年超のベテラン女優が“朝ドラ初出演”として、注目が集まる。

【衝撃!!】「17歳のヌード」を披露した写真集や直近の杉田かおるをじっくり見る

 同作は、激動の明治~昭和を駆け抜けた作家の宇野千代がモデルとなり、女優の石橋静河が主人公・葉野珠を担当。杉田が演じる浪江は、珠が作家として道を切り開くきっかけとなる北海道で出会う夫婦の妻だ。銀行員である夫を支える良妻賢母の女性で、重要な役となりそうだ。


芸歴54年で朝ドラデビューする杉田かおる ©文藝春秋

「父の借金1億」を肩代わり、仕事もなくなり……

 かつては天才子役と呼ばれ、バラエティー番組にも多く出演していた杉田だが、長いキャリアの中で激しい浮き沈みを何度も経験してきた。

 キャリアの入り口は華々しいものだった。1972年放送開始のドラマ『パパと呼ばないで』(日本テレビ系)への出演で天才子役と呼ばれ、『3年B組金八先生』(TBS系)では当時15歳で妊娠・出産する役を熱演、『池中玄太80キロ』(日本テレビ系)などでも存在感を発揮して国民的人気を得た。

 しかし、26歳の時にとんでもないトラブルに見舞われる。親族が抱えていた巨額の借金を抱えることになったのだ。

 杉田は大手芸能事務所・浅井企画に所属していた際、社宅として目黒のマンションに家族と住んでいた。別の事務所に移るタイミングでこの物件を2000万円で買い取ると、バブルの恩恵を受けて価格が急上昇。マンションの資産価値は1億円にまで跳ね上がったという。

 その情報を聞きつけた父が、「マンションを担保にして連帯保証人になってほしい」と声をかけてきた。一度は断ったものの保証人となってしまい、いつの間にか父親の1億円の借金を抱えることになったそうだ。

 その後、バブルがはじけ不動産価格が下落。マンションを売却しても借金は返せなかった。後年明かしたように、ブレイク後に“天狗”になって業界関係者から遠ざけられていたこともあり、女優仕事もほとんどなかった。一時は所持金が800円になるまで追い詰められたという。

 26歳にして借金1億円を肩代わりし、どん底まで落ちてしまったわけだ。

「17歳のヌード写真」で再起を図り……

 その後、杉田は1998年に初ヘアヌード写真集『女優ごっこ』を出版。17歳だった頃に撮影したヌードも含まれた写真集となり、発売当時は大きな話題を集めることに成功した。1999年にはそれまでの壮絶な人生をつづった『すれっからし 告白自伝』を発売。借金地獄に陥った生活や恋愛事情まで明かした過激な自伝で、こちらでも世間を騒がせることになる。

 さらに、徐々にバラエティ番組へと活路を見出していった。はじめは『いい旅・夢気分』(テレビ東京)など旅番組を主戦場とし、ほどよく熟れた体を見せる入浴シーンが話題に。お色気だけでなく、トークスキルの高さに注目され、『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などにも出演する。

 その後は、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)をはじめ、『愛のエプロン』(テレビ朝日系)や『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)など、さまざまな人気番組で活躍。杉田が、バラエティ番組で重宝された理由を、当時を知るテレビ関係者が明かしてくれた。

「杉田さんは天才子役だった時代があり、ヘアヌードや自伝本も話題になったので、知名度が抜群に高く、起用したいプロデューサーが多くいました。そのうえで、オリジナルの毒舌キャラを開拓したのが見事。すでに芸歴が長かったからかバランス感覚が良く、毒舌も視聴者が不快にならないギリギリのラインでした。

 過去に天狗となって失敗したことがあるので、バラエティ番組のスタッフへも丁寧に接して好評でした。NGが少なくどんな番組でも出演してくれたので、各局で引っ張りだこになったんです」

 タレントとして見事に再ブレイクした杉田は、2004年に『24時間テレビ』(日本テレビ系)でチャリティーランナーを務めるまでに活躍の場を広めていった。

 私生活では相変わらず破天荒な一面を見せ、週刊誌やワイドショーをにぎわせた。

 2005年1月には、由緒正しき一族の投資会社社長とセレブ婚したが、7カ月でスピード離婚。2006年には大手出版社社員との“不適切な交際”が『女性自身』によって報じられている。2013年には年下の一般男性と再婚を発表するなど、恋多き女として話題をふりまき続けた。

46歳で二度目のヘアヌードを披露

 スピード離婚後はオーガニック生活を始め、2009年にはテレビ番組の企画をきっかけに10キロのダイエットに成功。2010年には、食生活の見直しを提唱する著書『杉田かおるのオーガニックライフ 野菜のチカラで「優しさ」を知りました』を発売し、ガラリとキャラ変を行ったことも印象的だ。

 かと思えば、同年12月には、46歳ながら2冊目となるヘアヌード写真集『REBORN 杉田かおる写真集』を発売。健康的な生活で美しい裸体を手に入れたことがきっかけだったそうだが、オーガニックとヘアヌードがあまりに結びつかず、多くのメディアがおもしろがって話題となった。

 キャリアを振り返ると破天荒なイメージもつきまとう杉田だが、2013年に再婚してからは、芸能活動をセーブしているようだ。慢性閉塞性肺疾患(COPD)を患っていた最愛の母を4年半にわたって在宅介護し、2018年に看取る経験もした。

 オーガニック生活も本格化し、北海道平取町トマト大使や佐賀県武雄市の食育アドバイザー、日本健康生活推進協会の「健康マスター名誉リーダー」としての活動も見せている。2020年1月には、YouTubeチャンネル「杉田かおるのオーガニックヘルスリテラシーofficial」を開設した。

 2025年に放送された『あの金どこいった?~逆転人生にかける有名人~』(フジテレビ系)では、現在の生活について自身も仕事はしているものの「ベースは主婦です。メインは主婦ですね」と報告。夫の収入がメインとなり、月6万円で食費をまかなうことを目標に頑張っていると笑顔で明かした。これまでの破天荒すぎる生活とは真逆のスローライフを送っているようだ。

 バラエティ番組への出演は減ったもの、女優としての仕事は定期的に行っている。ここ最近では、ドラマ『ソロ活女子のススメ4』(テレビ東京系)、『未来の私にブッかまされる!?』(NHK総合)、『奪い愛、真夏』(テレビ朝日系)など、さまざまなジャンルの作品に出演。2025年には『嗤う蟲』で久しぶりの映画出演となった。

 すれっからし人生の果てに掴んだ初の朝ドラで、再び咲き誇る。

(ゆるま 小林)