ESSEonlineで2026年8月に公開された記事のなかから、ランキングTOP10入りした記事のひとつを紹介します。

「台所が使いにくい…」という悩みをもっていませんか? 人気YouTuber「小さな台所」のchiemiさんが暮らすのは、築40年のアパート。最初は不満もあった6帖の狭い台所を、大がかりなリフォームなく、日々の小さな工夫で少しずつアップデートしたそうです。今回は、chiemiさんに「古くて狭い台所の収納方法」を教えてもらいました。

※ この記事は『幸せな小さな台所 夫婦ふたり、狭いキッチンの食事と収納』(KADOKAWA刊)より一部抜粋、再構成の上作成しております。

※ 記事の初出は2026年8月。年齢を含め内容は執筆時の状況です。

狭くても居心地がいい台所のつくり方とは?

わが家は、もうすぐ築40年になる2DKのアパートです。台所は6帖ほど。初めて台所を見たときは、古くて狭くて、ちょっと嫌だなと思っていました。

あれからもう17年。古いこと、狭いことに変わりはありませんが、家具をたしたり、収納方法を工夫したり、好きな器や鍋を並べたり、大好きな北欧テイストを加えたり、少しずつ、少しずつ整えていくうちに、いつの間にか居心地のよい体の一部のような空間になっていました。家ではゴロゴロしているのが好きで面倒くさがり屋な私ですが、心地よい空間で、楽しく台所仕事ができるようになりました。

よく使うものは手の届く場所に

しゃべり方がゆっくりなせいか、のんびり屋さんに見られがちですが、じつは私、かなりせっかちな性格です。それがいちばんあらわれているのが台所。できるだけ早く料理をつくりたいので、とにかく効率よく動けるように工夫しています。

たとえば、フライパンはコンロの上につるしておき、食材を切る道具はシンク横の調理台の前にまとめて。調味料はふり向けばすぐに取れる背後の作業台に。よく使うものほど、一歩も動かずに手の届く場所に配置しています。定位置を決めてからは、「あれはどこだったっけ?」と、調理中に迷うことが少なくなりました。

見せる収納と隠す収納をバランスよく

キッチン回りのものは、木や土、金属、ガラスなど、自然素材を使ったものに惹(ひ)かれます。色は白やアースカラーが好き。気持ちよく作業するためには、なるべく好きなものが目に入るようにしたいので、扉なしのオープンな棚に置いたり、つるしたりして、「見せる収納」にしています。

反面、にぎやかな色やプラスチックなどの人工的な素材はちょっと苦手です。保存容器や洗剤などはそのタイプが多く、どうしても生活感が出すぎてしまいます。だから、引き出しに入れたり、容器を移し替えたりして「隠す収納」を心がけています。

●無印良品の収納ボックスを愛用中

シンプルで実用的なデザインが多い無印良品も好き。ポリプロピレンの引き出しは細いのでスペースを取らず、ちょっとした隙間に置けるのがうれしい。

泡立て器や麺棒、保存容器、スパイス類など頻繁に使わないものは引き出しに。ゴマ、片栗粉などは別容器に移し、上からわかるようにラベルをはっています。

●生活感のあるものは食器棚の引き出しに

20代前半からかれこれ20年ほど使っている食器棚。引き出しが多く、隠したいものの収納に活躍。レトロなデザインがかわいいトースターはアラジンのもの。

カトラリーはバラバラにならないようにアイテムや種類別に無印良品のケースで仕分け。箸は生活クラブで購入。柄が黒いスプーンとフォークはクチポール。

お茶類をまとめた引き出し。普段コーヒーは飲まず、緑茶やほうじ茶、紅茶が好きです。上から見てわかるように、缶や容器のふたにラベルをはっています。

ひと目でわかりやすい冷蔵庫収納

冷蔵庫の中も、調理道具の収納と同じ考え方で整理しています。使いたいときにすぐ取り出せるように食材や調味料の定位置を決め、中身をひと目でわかるようにしています。たとえば、常備菜は上から2段目、下処理した野菜は4段目、調味料はドアポケットに。余りがちなものは無印良品のケースにまとめてラベルをはり、迷子にならない工夫をしています。

この方法で食材の無駄やストックぎれが減りましたが、それでもたまに奥から“化石”が出てくることも(笑)。なるべく半年に一度は「棚卸し」をして、全体を見直すようにしています。