ワールドカップ優勝を果たしたスペイン代表 photo/Getty Images

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サッカー界では、すべてがお金で決まるわけではない。2026年ワールドカップで優勝したスペイン代表のある選手が、自身に与えられるはずだった優勝ボーナスを辞退し、スペインサッカー連盟の職員に譲ったことが分かった。『as』が報じている。

スペイン代表は7月19日、ニューヨークでワールドカップ優勝を果たした。ルイス・デ・ラ・フエンテ率いるチームは、ピッチ上でのパフォーマンスだけでなく、約2カ月にわたる大会準備の中で形成された結束も評価された。

その舞台裏では、選手やスタッフだけでなく、多くの連盟職員がチームを支えていた。選手たちと連盟の間では、大会での成績に応じてボーナスを分配する取り決めがあり、勝ち進むほどFIFAから連盟に入る賞金も増える仕組みだった。最終的に、その総額は約5000万ユーロに達したという。

26人の選手には、ワールドカップ優勝の報酬として1人あたり約100万ユーロのボーナスが支払われる予定だった。しかし、マドリード近郊のラス・ロサスにある「シウダー・デル・フトボル」で、ある優勝メンバーが自らのボーナスを辞退し、連盟職員に譲ることを決めたとのこと。

この選手は、自身の行動を公にすることを望んでいないという。約2カ月にわたる代表活動を支えた連盟職員を「ともに戦った仲間」と考え、その仕事への感謝を示すためにボーナスを譲ったようだ。

ワールドカップの成功は、もちろんピッチ上で選手たちが成し遂げたものだ。しかし、その裏側ではチームが機能するために多くの人々が仕事を続けていた。今回の行動は、デ・ラ・フエンテ監督が築いたスペイン代表の結束が、選手だけにとどまらないことを示す出来事となった。

なお、このボーナスの譲渡は、すべて厳格な法令に従って行われたという。優勝から数週間が経った今、匿名を望む一人の選手による感謝の行動が、スペイン代表を支えた人々にもたらされた。