「中国を見よ」韓国トップクラスの企業が中国への技術研修を奨励-中国メディア
2026年9月23日、中国メディアの観察者網は韓国メディアの報道を基に、韓国トップクラスの電気機器企業LSグループが従業員の技術研修の目的地を米国から中国へと拡大していると報じた。
LGグループから分離・独立した韓国の大型多国籍企業グループのLSグループは、ケーブルや変圧器などAIインフラを支える電力・通信分野の設備製造を主軸としている。
韓国金融新聞などによると、LSグループは9月に「AIの探求から経営成果の創出へ」をテーマに第5回「LSフューチャーデイ」イベントを開催した。「LSフューチャーデイ」は22年の具滋殷(ク・ジャウン)会長就任後に始まった行事で、系列会社間で新事業のアイデアや業務革新の成果を共有する場として定着している。過去4回の同イベントでは、優秀な従業員には毎年1月に米ラスベガスで開催される米国の家電見本市「CES」への視察旅行がボーナスとして支給されたという。
具会長は第5回「LSフューチャーデイ」イベントで、AIを活用した生産効率の向上や製品・サービスへのAI導入を求めるとともに、従業員に対して「中国に目を向けよ」と呼びかけた上、中国の関連都市を27年に訪問し、現地企業を視察する技術研修旅行のボーナスを初めて与えるという。
記事は「この変更は同グループのAI戦略の進化と合致している。LSグループが今回、中国を新たな研修先に選んだ背景には、製造業におけるAIの商用化で中国が独自の強みを発揮していることがある。米国が大規模言語モデルやソフトウェアを中心としたAIエコシステムを主導しているのに対し、中国はAIを工場、ロボット、電力インフラなどと融合させる「物理AI」の分野において、世界最速のペースで商用化を推進している。CES視察が世界のAIトレンドや最先端技術の動向把握に重点を置いていたのに対し、中国視察は、即座に実用化可能な技術を現場で理解し、それを事業成果に結びつける実戦的なベンチマーキングを重視している。電力機器、ケーブル、素材といった伝統的な製造業を基盤とするLSにとって、中国のスマート産業都市は自社の工場に即座に導入・製品化できる生きたモデルといえる」と指摘した。(翻訳・編集/原邦之)

