『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』全国上映求める署名、開始2日で2万人超
【動画】ベネチアで取材に応じた塚本晋也監督からのメッセージ
『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』は、ベトナム戦争に従軍したアレン・ネルソン氏が、自身の戦争体験と帰還後の葛藤をつづったノンフィクションを映画化したもの。塚本監督はその証言をもとに、戦場での殺戮だけでなく、帰還した兵士の心身に残り続ける戦争と「加害者の傷」に迫った。
しかし、日本国内では当初、全国28館での上映が予定されていたものの、9月11日からの実際の上映は9館に縮小された。配給元は7月に公式サイトで「諸般の事情により一部の劇場での上映を中止させていただくこととなりました」と説明しているが、詳しい理由は明らかにしていない。
上映館は、関東3館、近畿2館、九州1館、沖縄3館に限られ、北海道、東北、中部、中国、四国などでは鑑賞できない状況となっている。SNSでは「観たくても観に行けない」「自分の町でも上映してほしい」といった声が上がり、全国上映を求める署名が9月16日に始まった。
署名ページには、上映館を訪れた人から「平日にもかかわらず満席だった」「観るのに心構えが必要な作品だが、観てよかった」といった感想が寄せられている。また、戦争による心的外傷を身近な体験と重ね、作品をより多くの人に届ける必要性を訴える声もある。
署名を立ち上げた三浦秀章さんは、「戦争がもたらす悲惨な影響や人々の教訓を学ぶことは、平和な社会を築くために欠かせないものです」と説明。「この映画がより多くの人に届くために、上映館を増やし、ロングランでの上映を求めます」と呼びかけている。
集まった署名は9月末、配給元のキノフィルムズへ届けられる予定となっている。
