群馬県の歴史観光スポットなどを紹介するパスポート型のパンフレット「GUNMA PASSPORT」=2026年7月、群馬県庁

 群馬県の歴史観光スポットなどを紹介するパスポート型のパンフレット「GUNMA PASSPORT」(ぐんまパスポート)が人気だ。初回配布の先着順1万部は初日で品切れ。増刷分はLINE(ライン)による申し込みが殺到して混乱が起き、抽選式に変更した。県はさらに増刷する予定だ。(共同通信=小林清美)

 本物のパスポートと同じ大きさで、フルカラーの44ページ。無料だ。巻末は県内全35市町村を巡るスタンプラリーの台紙になっている。全てのスタンプを集めると、県庁でシークレットスタンプが押せる。割引クーポンなどの特典はないが、民間事業者から「提示で受けられるサービスを実施したい」との申し出が相次いでいるという。

 ラインの県公式アカウントから申請し、県庁または県の東京か大阪の事務所で受け取る。初回の受け付けと配布開始は5月1日で、交流サイト(SNS)では「グンマー帝国に入国するにはパスポートが必要になったのか」などと話題に。フリマサイトでも出品された。グンマーは群馬をやゆしつつも親しみを込めて呼ぶネットスラングだ。

 県が3万部を増刷し、うち1万部を6月29日から先着順で受け付けたところ、アクセスが集中しサーバーの応答が遅延、一時中断した。残り2万部を抽選に切り替えると、7月9~15日の受付期間に4倍強の8万2340件の応募があった。

 県によると、計4万部の製作費用はスタンプなども含め約630万円。県を訪れた人が宿泊や食事などで消費した経済波及効果は、初回1万部だけでも約5億9千万円と県は試算する。

 山本一太知事は7月24日の記者会見で、今年中にさらに6万部を増刷する計画を明らかにし「これだけの反応があるとは予想外だった。今後も希望する人の元に届くようにしたい」と語った。

群馬県の歴史観光スポットなどを紹介するパスポート型のパンフレット「GUNMA PASSPORT」