解約したつもりの動画配信サービスから、翌月も料金が引き落とされていました。「手続きが完了していない」と言われましたが、見ていない月の料金まで払う必要がありますか?
動画を一度も見ていなくても契約中なら料金は発生することがある
国民生活センターは、サブスクについて、契約中はサービスを利用できる状態にあることが特徴であり、実際に利用していなくても契約期間中なら料金が発生すると説明しています。
たとえば月額1000円の動画配信サービスを8月中に解約したつもりだったものの、手続きが最後まで完了しておらず、9月も契約状態になっていたとします。
9月に動画を一本も見ていなくても、「利用しなかったから9月分はゼロ円」とはならないのが一般的です。また、インターネットで申し込む通信販売には、訪問販売のような一般的なクーリング・オフ制度もありません。
そのため、「請求に気づいてから8日以内だから取り消せる」と考えるのも注意が必要です。まず利用規約を確認し、「いつまでに解約すれば次回料金が発生しないのか」「解約はどの画面まで進める必要があるのか」を確かめましょう。
「退会したつもり」と「解約完了」は別の場合がある
サブスクで起こりやすいのが、途中まで操作して解約できたと思い込んでしまうケースです。
たとえば「解約する」を押した後に、理由の選択や最終確認があり、最後に「解約を確定する」を押さなければ完了しないサービスがあります。アプリをスマートフォンから削除しただけでは、契約が残る場合もあります。
実際、国民生活センターは2026年7月、1ヶ月無料の動画配信サービスに登録後、アプリを削除したものの、キャリア決済で毎月約2000円が半年以上引き落とされていたという相談例を紹介しています。同センターは、アプリを削除するだけでは解約にならないと注意を呼びかけています。
また、アプリストアなど別のプラットフォームを通じて契約している場合は、契約した経路に応じた解約手続きが必要になることがあります。どこで契約し、どこから料金が請求されているのかも確認しましょう。
請求に気づいたら、現在の契約状態だけでなく、登録メールも検索しましょう。「解約手続きが完了しました」といったメールがあるか、手続きをした日のスクリーンショットが残っているかを確認します。
解約完了の証拠があるなら返金を相談する
事業者から「手続きが完了していません」と言われても、自分の記録と食い違っているなら、そのまま諦める必要はありません。
たとえば8月20日付の「解約完了」メールが残っているのに、9月分が新たに請求された場合です。そのメールを示し、「8月20日に解約完了との通知を受けています。9月分が請求された理由を確認してください」と問い合わせましょう。
ただし、請求日と利用期間が一致しているとは限りません。9月にカード明細へ載っていても、実際には8月の利用分を後から請求しているケースがあります。そのため、単に「9月に引き落とされた」というだけで誤請求とは判断せず、何月分の料金なのかを確認してください。
一方、完了メールなどがなく、事業者側の記録でも契約が継続していた場合は、利用していなかったことだけを理由とした返金は難しい可能性があります。
それでも、解約画面が分かりにくかった、何度操作してもエラーになったなどの事情があれば、その内容を事業者へ伝えて相談しましょう。説明に納得できずトラブルになった場合は、消費者ホットライン「188」へ相談する方法もあります。
まとめ
解約したつもりの動画配信サービスから翌月も請求された場合、「その月は一度も見ていない」という理由だけで料金がなくなるとは限りません。
サブスクは、契約期間中にサービスを利用できる状態そのものに料金が発生するのが一般的です。そのため、解約手続きが最後まで完了していなければ、未利用でも料金を支払う必要が生じる可能性があります。
一方、解約完了メールや画面の記録があり、それでも翌月分まで請求されているなら、事業者側の処理を確認してもらいましょう。まず「解約日はいつか」「何月分の請求か」「どの方法で契約していたか」を確認することが大切です。
今後サブスクを解約するときは、最終画面まで進み、解約完了メールやスクリーンショットを保存しておくと安心です。数ヶ月後までカード明細も確認しておけば、解約漏れや誤請求にも早く気づけます。
出典
独立行政法人国民生活センター「解約したはず!」「契約してない!」と思い込んでいませんか? 予期せぬ“サブスク”の請求トラブルに注意!
独立行政法人国民生活センター サブスクリプション アプリの削除だけでは解約になりません!
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

