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 北海道伊達市の市立小学校で2023年8月、屋外での体育の授業後に小学2年の女児(当時8歳)が死亡したのは、学校側が暑さによる負荷を考え授業を中止しなかったことが原因だとして、女児の父親(46)が市を相手取り、約8800万円の損害賠償を求めて札幌地裁室蘭支部に提訴したことが分かった。

 提訴は今年8月19日付。

 訴状によると、女児は23年8月22日午前10時半~11時45分にグラウンドで行われた体育の授業でボール投げや鉄棒などをした後に倒れ、搬送先の病院で死亡した。女児には先天性の心疾患があり、死因は酷暑による過度な身体的ストレスで起きた致死性不整脈だった。

 原告側は、この日の同市は観測史上最高の33・5度を記録し、授業時間帯の暑さ指数は環境省の指針で「運動は原則中止」とされる水準だったと指摘。女児の疾患は学校側にも共有されており、「過酷な負荷は予見可能で、学校側が授業を中止または延期する措置を怠った過失は重大だ」と主張している。

 父親は「同年齢ぐらいの子を見かけると娘を思い出し、悔しい。同じ事故が二度と起こらないでほしい」と話す。市は取材に「詳細なコメントは差し控える。司法の場で誠実に対応する」としている。