スポニチ

写真拡大

 ドジャースは17日(日本時間18日)、マジック1で迎えたレッズ戦に勝利し、地区5連覇を決めた。最近14年で13度目の地区優勝を飾り、次なる目標はワールドシリーズ(WS)3連覇。注目されるのが、右上腕二頭筋の炎症で負傷者リスト(IL)に入っている大谷翔平投手(32)の復帰時期だ。MLB担当・柳原直之記者(41)がコラム「ヤナギタイムズ」で、地区優勝後の残り試合から10月を見据えた復帰プランを探った。

 大谷の復帰を急ぐ必要はない。極端に言えば、レギュラーシーズン中に戻らなくてもいいとさえ思っている。

 右上腕二頭筋の炎症で、8日にさかのぼって15日間のILに入った。最短復帰は23日(日本時間24日)のパドレス戦。ただ、これはあくまで「復帰できる日」だ。左膝や首に加え、関係者によれば右肘や腰にも不安を抱えているという。最優先すべきはポストシーズン(PS)へ向けて状態を戻すことだ。

 4試合連続欠場後の7日に一度は復帰したが、試合で右腕の状態が悪化し、結局IL入り。デーブ・ロバーツ監督も「今の時点から振り返れば、先週に戻って彼をILに入れたい」と話していた。アーロン・ベイツ打撃コーチによれば打撃練習では右腕に問題がなかったという。強度が高まる実戦でなければ分からないこともある。

 ブランドン・ゴームズGMもレギュラーシーズン中に復帰せず、そのままPSを迎える可能性を認めた。「大事なのは本人の状態が良く健康であること。急がせる意味はない」。この日、アンドルー・フリードマン編成本部長は「レギュラーシーズン中に復帰すると見込んでいる」と語ったが、私はゴームズGMの意見に賛同する。

 ライブBP(実戦形式の打撃練習)などで打席を重ね、実戦感覚は養える。もし打席数が足りず、ワイルドカードシリーズ、地区シリーズに間に合わなければ、リーグ優勝決定シリーズからでもいい。大谷の力が必要なのは間違いなく、打線にいるだけで相手には大きな脅威だ。ただ、大谷本人が「出られる」と判断することと、球団が「出すべき」と判断することは別だ。今回、一度復帰して再び状態を悪化させたからこそ、次は球団が慎重すぎるくらいでいい。

 24年のワールドシリーズでは左肩を脱臼しながら出場を続け、昨年のブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦では10奪三振&3本塁打という離れ業までやってのけた。いつだって想像を超えてくるのが大谷だ。

 まだ32歳。来季には再び二刀流で戦う未来もある。この秋、その先まで続く大谷の野球人生を考えれば、立ち止まる時間が少しくらい長くてもいい。