4人のコーチと生成AIが学びを支援!小4~中学生向け「トド英語アカデミー」登場

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Enuma Japan合同会社は2026年9月15日、東京・赤坂で、小学校高学年~中学生向けWeb英語学習サービス「トド英語アカデミー」の新製品発表会を開催した。「トド英語」「トドさんすう」で培った、子どもが自分から学び進めるための設計を、より高度な英語学習へと発展させたサービスだ。特徴は、1日15分の学習を軸に、4人のコーチや2つの学習モード、生成AIによる支援を組み合わせている点にある。忙しくなり、学ぶ内容も難しくなる高学年の子どもたちが、どうすれば自分の意思で学習を続けられるのか。発表会では、日本法人代表と開発メンバーが登壇し、サービスの背景から学習体験の工夫、学校教育との関係までを説明した。

■高学年の英語学習に立ちはだかる3つの課題。トドシリーズが目指す次の段階
最初に登壇したのは、Enuma Japan合同会社 CEO/職務執行者の趙南薫(チョウ・ナンフン)氏だ。趙氏は、Enumaの原点にある創業者夫婦の経験から説明を始めた。



ゲーム開発のデザイナーとエンジニアだった創業者夫婦は、学びに困難を抱える我が子のために、自らの技術を生かしてデジタル教材を作り始めた。やがて、世界にはさまざまな事情で十分な教育を受けられない子どもがいることに目を向け、すべての子どもが自分で学べる教材を届けるためにEnumaを設立したという。

その取り組みを象徴するのが、読み書きや計算を学ぶ教材「Kitkit School」だ。タンザニアで子どもたちがタブレットを使って学習する実証を経て、教育ソフトウェア開発コンテスト「Global Learning XPRIZE」で優勝した。趙氏は、この経験から、子どもが自分で学ぶ力を引き出すには、適切な操作画面や学習体験の設計が重要だという確信を得たと説明した。

この考え方を家庭向けに展開したのが、「トドさんすう」と「トド英語」だ。発表会の案内資料によると、トドシリーズは世界累計1,500万ダウンロードを超える。日本でも幼児や小学校低学年の家庭学習に利用され、保護者からは、子どもが自らアプリを開いて楽しんでいるといった声が寄せられているという。

一方、子どもが小学校高学年へと進むと、学習環境は変化する。趙氏は主な課題として、学習時間の確保、学習内容の高度化、家庭の負担の3つを挙げた。

習い事や塾、中学生になれば部活動なども加わり、まとまった時間を取りにくくなる。英語も、歌やゲームで親しむ段階から、長い文章を読み、意味を理解し、自分の言葉で表現する段階へ進む。楽しさを維持しながら、読解や思考を伴う学習へつなげる工夫が必要になるわけだ。

家庭側にも悩みがある。趙氏が紹介した同社の調査では、費用、子どもが学習を続けられるかという不安、保護者自身の英語力などが課題として挙がった。子どもの成長に合う学習方法を選びにくいことも、英語学習を始めたり続けたりする際の障壁になっているという。

こうした課題に対し、同社が打ち出したのが、15分の短時間学習、成長の実感を意欲につなげる設計、読解・思考・表現へ段階的に進むカリキュラムだ。読めた、理解できた、自分の考えが伝わったという経験を積み重ね、子ども自身が学習の主導権を持てるようにする。その方向性を形にした新サービスが、トド英語アカデミーだ。

■「やめるきっかけ」を減らす。4人のコーチと、自分で選べる学び方
続いて、Enuma, Inc. CPO(最高製品責任者)のキム・ヒョンジン氏が、対象年齢を広げるために見直した製品設計を紹介した。



まず工夫したのが、見た目と操作のテンポだ。小学校高学年になると、幼く感じられるデザインを敬遠することがある。そのため、かわいらしさにクールな印象を組み合わせ、年齢に合ったビジュアルを目指したという。

学習活動の伝え方にも変化を加えた。高学年の子どもは、取り組みの効率や目的も意識する。そこで、それぞれの活動で何を学ぶのかをわかりやすく示し、テンポよく進められるようにした。

継続のために重視したのは、学習をやめるきっかけを減らすことだ。キム氏は、英語そのものがわからないことは学習の出発点だとした上で、画面を見ても何をすればよいのかわからない状態を作らないことが大切だと説明した。操作や進め方で迷わせず、学習に取り組める設計を徹底している。

もう1つのポイントは、間違えたときの体験だ。誤答や正解の伝え方、音、演出、ヒントの出し方に配慮し、子どもが恥ずかしさを感じて意欲を失わないようにした。ヒントを本人が必要なときに選べる仕組みなど、自分の意思で助けを求められる余地も設けている。

こうした考え方を具体化したのが、2つの学習モードと4人のコーチだ。

「ベーシックモード」は、間違えた際にヒントや説明を受けながら、落ち着いて基礎を学ぶスタイル。一方の「チャレンジモード」は、まず自分の力で取り組み、終了後に間違えた問題へ再挑戦したり、目標や制限時間を意識して学んだりするスタイルだ。

それぞれのモードに男女2人ずつ、計4人のコーチを用意した。親身に教える先輩のような存在や、力強く背中を押す部活動のキャプテンのような存在など、性格にも違いを持たせている。

コーチの選択は、自分に合う学び方を考える機会にもなる。丁寧に説明を受けたいのか、まずは自力で挑戦したいのか。キム氏は、子どもが自分の学習スタイルを意識するきっかけにしたいと語った。

■「選べた」「できた」「一人じゃない」を学習体験に。生成AIも英語の実践を支援
Enuma Korea, Inc. Creative DirectorのAhram Choi(チェ・アラム)氏は、学習体験の設計に取り入れた「自己決定理論」について説明した。



同氏が挙げたのは、自分で選ぶ「自律性」、自分にもできると感じる「有能感」、誰かとつながっていると感じる「関係性」の3つだ。大人が常に隣で教えることを前提とせず、子どもが学習を進めるサービスだからこそ、これらの感覚を得られることを重視したという。

例えば、コーチや学習モードの選択は、自分で学び方を決める自律性につながる。「スキルブースト」では、自分に合ったレベルの学習に取り組むことで、できたという実感を得られるようにする。さらに、コーチとのやり取りやAIとの会話・チャットを通じて、誰かと一緒に学んでいる感覚を支える設計だ。

生成AIの活用でも重視したのは、子どもが自分で話せた、書けたと実感し、英語を使う自信を持つことだ。AIは、わからないことへの質問に答えるほか、会話の相手を務めたり、会話やチャット、作文にフィードバックを返したりする役割を担う。

考え、話し、書く主体は子ども自身だ。その試行錯誤をAIが支えることで、英語を使ってコミュニケーションする楽しさを経験できるようにしている。発表会では、実際のサービス画面を使い、コーチとのやり取りや、子どもが学び方を選択できる仕組みも紹介された。

推奨年齢は小学4年生~中学3年生。発表時点のレベル構成は次のとおりだ。



レベル4、5は2027年に公開予定。パソコンやタブレットのWebブラウザから利用でき、アプリのインストールは不要だ。インターネット接続に加え、キーボード、スピーカー、マイクを使用し、タブレットでは外付けキーボードが推奨される。

利用環境:
パソコンまたはタブレット端末のWebブラウザから利用できる(アプリのインストールは不要)。インターネット環境、キーボード、スピーカー、マイクが必要。
※タブレット端末では、文字入力のため外付けキーボードの使用をおすすめする。

料金プラン:
1か月プラン:3,100円/月(税込)
6か月プラン:18,600円(※ウェルカムクーポン適用で16,740円 / 月換算2,790円)
12か月プラン:37,200円(※ウェルカムクーポン適用で29,760円 / 月換算2,480円)
※7日間無料体験あり



発表会を通じて筆者が注目したのは、子どもが学習につまずく場面を、操作の迷いや間違えたときの気持ちまで含めて捉えていた点だ。自分で学び方を選び、必要な支援を受けながら挑戦し、できることを増やしていく。その積み重ねを家庭で続けられるようにする工夫が、コーチや学習モード、AIの役割に表れていた。高学年以降の英語学習を自分の意思で進める習慣へとつなげられるか。今後、子どもたちがどのように使い、学ぶ手応えを得ていくのかに注目したい。

■「トド英語アカデミー」公式サイト

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