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社会問題となっている路上での売春の声かけなどの行為。現在の法律には、「売る側」の勧誘行為は罰する規定がある一方、「買う側」を罰する規定はありませんでしたが、17日、法律の改正に向けて大きな動きがありました。

■男性が女性に声かけ…一緒にホテル

東京・新宿歌舞伎町のホテル街には、何かを待つ女性らとみられる複数の姿がありました。

すると、男性が女性に声をかけました。声をかけた人物はすぐに立ち去りました。

しばらくすると、今度は別の人物が話しかけ、一緒にホテルの中に入っていきました。

他の場所でも、次々に声をかけられている人。そして、声をかけてきた人物に、スマートフォンを見せるようなしぐさをし、2人でホテルに入っていきました。

路上で売春相手を探す「客待ち」行為。女性を中心とした「売る側」が売春の相手、つまり「買う側」を客待ちしたり声かけしたりする行為は、売春防止法で禁止されています。

警視庁によりますと、ことし上半期には、歌舞伎町周辺で10代から30代の女性40人が逮捕されました。

■「『体売らないなら別れる』って言われ始めた」

私たちは、歌舞伎町で路上に立っていた女性に話を聞くことができました。

女性(19)
「(売春を始めた)きっかけはやっぱ男の子。むこうがニートしていて、ヒモみたいな感じ。めっちゃ好きで。急に突き放されて『体売らないなら別れる』って言われたから始めちゃった」

当時は、他に手段がないと考え、“売春”を始めたのだといいます。そして今は、逮捕される可能性があると知りながらも…

女性(19)
「お金をとりあえず貯金して、引っ越しの費用に使ったり、整形費用とか。そういうのに頼っちゃう。稼げるのは1回知っちゃってるから」

■「様々な困難抱える女性が性売らざるを得ない状況に…」

支援団体の代表は、「客待ち」をする女性たちには様々な背景があると話します。

NPO法人ぱっぷす 金尻カズナ理事長
「来月家賃支払わなきゃいけない、どうしよう…とか、ホストクラブのツケを払わなければいけないとか、大きな依存を抱えていて、そのためにお金を必要とする方とか、様々な困難を抱えている女性が、性を売らざるを得ない状況に追い込まれている」

一方で、現在の売春防止法には、男性を中心とする「買う側」を罰する規定がなく、こうした法律を疑問視する声があがっていました。

この問題は国会でも取り上げられ、去年、高市総理は規制のあり方の検討を進めるよう法務大臣に指示。法務省で検討会が設置され、有識者らによる議論が進められてきました。

そして17日午後、検討会は「買う側」の声かけなどにも罰則を設けるべきとの意見を取りまとめたのです。

■“声かけ”男性「捕まるよりは健全なところに行った方がいい」

「買う側」も処罰の対象になる動きがあることについて、路上で女性に声をかけていた男性は…

会社員(20代)
「リスクを考えると、それで捕まるよりは、お店の健全なところに行った方がいいかなって思う。きょうはクラブ行こうかなと、切り替えて」

支援団体は、今回の報告書を“大きな前進”と評価。

NPO法人ぱっぷす 金尻カズナ理事長
「初めて今回、買春の勧誘っていう需要に対して、規制を設けられた(動き)というのは大きな力だと思います」

法務省は、取りまとめられた報告書をもとに売春防止法の改正に向けた検討を進めるものとみられます。