ネット通販では一度に27万円分を購入した人も。ちなみに、以前は引き取る基準もゆるめに設定していたが「届いた箱を開けたらネズミの糞尿まみれだった」ことも……。店内中を消毒するハメになったので基準を厳しくするようにしたと尾形さん

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’26年も止まらない物価上昇。もはや生活するのが精いっぱいと感じる日々だが、街にはなぜか「安すぎて怖い!」と思ってしまう店が存在する。掘り出し物ばかりの超激安アウトレット店に、前代未聞の「0円」配布店まで! 怖安のカラクリに迫った!
◆60~80%引きは当たり前。“怖安い”アウトレットの裏側

 ディスカウントストアや業務スーパーなど家計を助ける「激安店」は、これまで人々の生活を支えてきた。都市部では数年前から、賞味期限間近の商品や余剰在庫を安く売る「半額ショップ」も相次いで登場している。だが、ここ最近はその“安さ”がさらに一段階進み、半額どころか60~80%オフは当たり前。なかには「0円」で商品を配る店まであるのだ……。

 いったい、どうすればそんな値段で商売が成り立つのか。まず向かったのは、“埼玉一安いアウトレットショップ”を掲げる「39アウトレット埼玉店」だ。

 西武池袋線・入間市駅から徒歩13分。ショッピングプラザサイオスの2階に「39アウトレット埼玉店」はある。同店のコンセプトは「まだ価値のある商品を、必要とする人へ、より手に取りやすい価格で届けること」。それを体現するように、店前には堂々と「賞味期限切れ食品 店頭価格から60%引き」の垂れ幕が掲げられていた。さっそく店内に入ると、倉庫のような空間に食品、日用品、アパレル、家具、雑貨が混在……。段ボールが山積みの売場で値札を確認すると、やはり60~80%引きが当たり前だ。

 この日はここから半額というワケのわからない大決算セールが行われていた。ほかにも、型落ちのAmazonブランドの日用品やペット用品、さらに18禁ののれんが掛かったコーナーまで!記者が手に取った缶詰は定価500円が100円、定価1020円の「PREMIUM TENGA」を250円でゲット。

「掘り出し物じゃん!」と心で叫びつつ、次々とカゴに放り込んでしまう危険な空間だった。

◆二束三文の買い取りでも、廃棄コストのほうが高い

 どうやって60~80%引きで利益が出るのか。その理由は、流通に乗らない商品や賞味期限の迫った商品などのワケあり品だ。流通ジャーナリストの渡辺広明氏が儲けの裏側を解説する。

「Amazonなどのネット流通でが潰れていて返品になったり、卸業者が余剰在庫を抱えていたりするので、そういうものが激安業者に流れてきます。食品の製造原価は定価の15~20%が平均的ですが、業者側からすると廃棄するほうが輸送費も処分代もかかります。二束三文でも買い取ってもらえば捨てるよりも得。だから、半額以下で投げ売りしても十分に利益が出るんです」