株式会社ElevationSpaceは2026年9月14日、三菱重工業とH3ロケットによるライドシェア打ち上げ輸送サービス契約を締結したと発表しました。同社が開発する宇宙環境利用・回収プラットフォーム「ELS-R」の2号機を、2027年に打ち上げる予定です。


ライドシェアは、1機のロケットに複数の事業者の衛星などを搭載して打ち上げる形態です。今回の契約は、H3ロケットのライドシェアミッションの打ち上げ時期や投入軌道の条件が、ELS-Rの開発・実証スケジュールと合致したことで締結に至ったとしています。


ELS-Rは、宇宙の微小重力環境を利用した実験や実証、製造を無人の小型宇宙機で行い、その成果物を地球へ持ち帰るためのプラットフォームです。近年、微小重力環境を活用した先進材料の開発や創薬、宇宙での実験・製造に対する需要が高まっています。


一方、国際宇宙ステーション(ISS)は2030年までの運用が予定されており、その後も宇宙環境を利用できる場を確保することが課題となっています。ElevationSpaceはポストISS時代を見据え、単独で地球を周回するELS-Rに加えて、宇宙ステーションなどから物資を高頻度で回収する「ELS-RS」の提供も目指しています。


また、同社は複数の打ち上げ手段の確保を進めています。ELS-Rの初号機「あおば」は、ドイツのIsar Aerospace(イザール・エアロスペース)が開発するロケット「Spectrum(スペクトラム)」で打ち上げられる予定です。今回、国内の基幹ロケットであるH3による打ち上げ機会を確保したことで、より幅広い条件に対応できるプラットフォームの構築を目指しています。


関連画像・映像

【▲ 宇宙環境利用・回収プラットフォーム「ELS-R」のイメージ(Credit: ElevationSpace)】


【▲ 「ELS-R」のサービスを紹介するコンセプトムービー(Credit: ElevationSpace)】


 


文・編集/sorae編集部


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