小池栄子「さよならノワール」最終回目前でようやく評価上昇の無念…低視聴率でも“爆死”と言わせないワケ
小池栄子(45)主演の「さよならノワール」(フジテレビ系=火曜夜9時)が、9月15日に最終回を迎える。世帯視聴率が初回と第4話の3.1%以外は、第9話まで2%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。開始当初、ネット上では《夜9時台にしては暗くて重い》と言われていたが、《地味だけど良作で、見続けているとじわじわくるタイプ》というドラマファンの声もあり、直近の第10話でようやく3.5%と数字を伸ばしてきた。
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「ラスト前で少しでも数字が上がったのは救いですが、“被害者を支援する”というスタイルが従来の刑事ドラマを見る層には受け入れにくかったのでしょう。前クールの『夫婦別姓刑事』での演者間のトラブルの影響も少なからずあったかもしれません」(テレビ誌ライター)
テレビコラムニストの亀井徳明氏は「視聴率に結びつきにくかったのは、構造にあったのでは」と、こう続ける。
「主人公とそのチームが粘り強い捜査や推理で犯人を追い詰めるわけではないので、どうしても“刑事ドラマのスピンオフ”的な印象になってしまう。だから小池さんの役どころも、たとえば『太陽にほえろ』のヤマさんとか、『踊る大捜査線』の和久さんみたいに感じられて、主人公感が出にくいんですね。実はそれが“キモ”なんですが、9時台にリアタイ視聴する層とは合わなかったのではないかと。ただ、そこは制作側もある程度覚悟した上でのこと。これまで刑事ドラマがあまり描いてこなかった、被害者側の心情を丁寧に描くスタイルを、新鮮だと捉える人には響いていると思います」
視聴率では下位でも、レビューサイトFilmarksでの評価は5点満点で3.3(9月14日現在)と中位。《苦手》という声に混じって、《毎回泣かされる》という意見も複数あって、中には《岡山天音の演技がメロく、第9話は神回》といった書き込みも。
「そうなんですよね。井上由美子さんの脚本らしい、人物の背景の掘り下げと、それに的確に答える演者さんに毎回感心しています。第9話の岡山さんにもグッときましたが、小池さんのバディーとなる北香那さんもすごい。一部では《あのキャラが苦手でリタイアする》なんて書き込みもありますが、あの独特な役を目や口元や手の微妙な動きで表現しています。嫌われるのも、“優秀なんだけど空気が読めない系知識優先型”の人の解像度がそれだけ高いということ」(前出の亀井氏)
被害者に寄り添うベースの話とは別に、初回から漂わせてきた黒木(小池)の失踪した上司、山崎係長(渡部篤郎)が実体を現したのがラス前の第10話。
「通常なら“ラスボス”になりそうな存在が、主人公の前に現れていきなり銃弾に倒れ、残りあと1話。この展開はこれまでの“被害者支援”とどうつながっていくのか。その完結のさせ方は、『T乾』以上に興味深いです」(亀井氏)
低視聴率が続いても“爆死”と言わせない、“神展開”は果たして起こるのか。
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