YouTubeチャンネル「【世界経済情報】モハPチャンネル」が、「【フィリピン】ペソが最安値更新!なぜフィリピン経済はボロボロなのか!AI、エルニーニョ、インフレ」と題した動画を公開した。動画では、フィリピンペソが対ドルで最安値を更新している背景と、フィリピン経済が抱える構造的な問題について詳細に解説している。

モハPチャンネルはまず、フィリピンペソの下落が「今のフィリピン経済の厳しい状況を表している」と指摘する。フィリピンは電子部品などの中間材を輸入し、国内で組み立てて輸出する加工貿易が中心であり、恒常的な貿易赤字体質にある。これに加え、中東情勢の悪化に伴う原油輸入コストの急増や、エルニーニョ現象による米の収穫量減少と輸入価格の高騰が、国内のインフレ率を大きく押し上げていると解説した。

さらに、経済成長率の低迷や失業率上昇の要因として、長引く政治の混乱を挙げる。治水事業における架空請求やキックバックなど、巨額の不正流用が発覚しており、「政治が汚職まみれで全く効果的な政策を打ち出せていない」と厳しい見方を示した。

また、世界的に活況なAI産業からの恩恵が少ない点にも言及している。台湾や韓国がAI関連半導体で恩恵を受ける一方、フィリピンの半導体産業は利益率の低い「後工程」を担っているためだ。加えて、英語力を活かしたコールセンターやオンライン英会話講師といったフィリピン特有の仕事が「AIが代替するようになってきている」と述べ、技術革新による負の側面がいち早く影響している現状を説明した。

動画の最後では、インフレや貿易赤字、政治の不安定さから「上向きそうな気配が全くありません」と結論づけている。フィリピン経済の現状を通して、新興国が抱える複雑な経済構造と世界情勢の影響力を深く理解できる内容となっている。

チャンネル情報

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