アニメパートまで完全新規だと……海外勢の狂気すら感じる「キャッ党忍伝てやんでえ」 TGSで世界初試遊

1990年、日本で生まれた一本のアニメを、海の向こうのクリエイターたちが、狂気すら感じるほどの熱量で蘇らせました。
タツノコプロのアニメ「キャッ党忍伝てやんでえ」を題材にした新作ゲーム「キャッ党忍伝てやんでえ ~復活のニャンキー! やっぱり明日は日本晴れ!」の試遊デモが、「東京ゲームショウ2026」で世界初公開されます。
開発しているのは、なんとオランダのゲームスタジオ「Blast Zero」。しかもゲームだけでなく、劇中に登場するアニメーションまで、かつての作品を思わせる姿で新たに作り起こしています。
■ 1990年のアニメをオランダのスタジオが完全新規で再現
「キャッ党忍伝てやんでえ」は、1990年2月から1991年2月まで全54話が放送されたテレビアニメ。
動物型ロボットたちが暮らす「エドロポリス」を舞台に、普段はピザ屋で働くヤッ太郎、スカシー、プルルンら秘密忍者隊ニャンキーが、悪の忍者軍団・カラカラ一族と戦うSF時代劇ギャグバトルアニメです。

そんな作品が長い時を経てゲームとして復活するわけですが、今回特に目を引くのが、その「蘇らせ方」です。
東京ゲームショウで公開されるデモ版には多数のアニメーションシーンが収録されていますが、昔の映像を流用したものではありません。すべてBlast Zeroが「完全新規」で制作したものです。

それでいて映像は、現在のアニメ風に作り直すのではなく、当時のセルアニメを思わせる雰囲気。元のアニメの絵や設定を忠実に守りながら作られています。
■ 山寺宏一も「昔の映像を使用したのかと思った」
その再現度には、今回の作品にも参加しているオリジナル版の声優陣も驚いたようです。
カラ丸役の山寺宏一さんは、アニメーションパートについて、最初は昔の映像が使われていると思ったそう。しかし実際にはオランダのスタジオによる新規制作だと知り、「海も時も超えた『てやんでえ愛』に感動」とコメントしています。
プルルン役の折笠愛さんも、放送当時のアニメ映像の再現度を「あっぱれ」と評価。制作スタッフから作品へのリスペクトと愛を感じると語っています。
そして、原作アニメでシリーズ構成を務め、今回のデモ版でも日本語脚本を担当したあかほりさとるさんも、その出来には驚かされた一人。
元のアニメの絵や設定を忠実に守ろうとするオランダ側スタッフの熱意に触れ、今回の作品について、まさに「完璧な『新作』がやってきた」と感じるほどのクオリティだと評しています。
■ スカシー役は山下誠一郎さんへ
なお、今回の作品では、カラ丸役・山寺宏一さん、プルルン役・折笠愛さんのほか、ヤッ太郎役・山口勝平さん、ナレーション・堀内賢雄さん、おタマ役・こおろぎさとみさんがオリジナル版から続投。
スカシー役は、オリジナル版で演じた小杉十郎太さんから、同じ事務所の後輩である山下誠一郎さんへとバトンが渡されています。
■ ゲームは2Dアクション 東京ゲームショウで世界初公開
ゲームではヤッ太郎ら3人を切り替えながら戦う2Dアクションを採用。それぞれの能力を生かした戦闘やアクションが楽しめます。
海外でのタイトルは「Samurai Pizza Cats: Blast from the Past!」。開発をBlast Zero、全世界での配給をアラブ首長国連邦のRed Dunes Gamesが担当します。
2025年2月にゲーム制作が発表された際には、日本語版と英語版のトレーラーが公開され、2026年9月7日時点で合計再生回数は100万回を突破。コメントも約4000件寄せられているとのことです。
世界初公開となる試遊デモは、9月17日から21日まで幕張メッセで開催される「東京ゲームショウ2026」のRed Dunes Gamesブース(ホール7・N03)に出展されます。
1990年、平成2年に日本で生まれたアニメが海を渡り、その作品を愛した海外のクリエイターたちによって新たに作られ、今度は日本へ帰ってくる。
単なる「懐かしの作品のゲーム化」と呼ぶには、少々熱量が高すぎる復活となっています。
(c)BNF・タツノコプロ
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By おたくま編集部 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2026091502.html
