明治 チーズ×カカオで新市場創出 「十勝」35周年でブランド強化 秋冬新商品
明治は9月から、2026年秋冬の市販向け新商品4品を順次発売する。チーズ事業から2品、油脂事業と調理食品事業から各1品を投入。同社のチョコレート原料とチーズ製造技術を応用したチルドスイーツで新市場の創出を狙うほか、オリーブオイルの上質感を手軽に楽しめるスプレッドや、パスタを組み合わせた食事性の高いスープを提案する。
26年度第1四半期は国内で業務用クリームの提案強化による取り扱い拡大が進んだほか、市販用も「明治北海道十勝カマンベールチーズ」や「明治エッセルスーパーカップ」など主力品が好調に推移し売上高、営業利益とも前年を上回った。
道家民樹執行役員フードソリューション事業本部長は消費環境について、「健康志向やウェルネスへの関心が高まる一方、物価高による生活防衛意識も続く」と分析。「明治ならではの独自価値」を追求し、カカオなどの素材に独自技術を付与した商品開発を進めることで、新カテゴリーへの挑戦と新市場の創造につなげる考えを示した。
新商品「明治生チョコ仕立てスイーツ 安らぎのミルク」「同 魅惑のカカオ」(希望小売価格税込404円)は9月21日から関東のスーパー、ドラッグストアで先行発売し、順次展開エリアを拡大する。両商品はチーズを使用していないが、チーズで培った製造技術を応用。加熱時の分離や包装への付着を抑え、生チョコのような口どけを実現。安らぎのミルクはベネズエラ産、魅惑のカカオはドミニカ共和国産カカオを使用し、いずれも「明治フレッシュクリームあじわい40」を17%以上配合。チーズデザート売場を中心に、シュークリームなどのフレッシュデザート売場への展開も視野に入れる。
同社によると、デザート6Pやクリームチーズなどを含むデザートポーション市場は2018年比で1.8倍に拡大。チルドスイーツ市場の拡大も踏まえ、両市場の間に「チーズデザート以上、チルドスイーツ未満」の新領域を創出し、市場活性化を狙う。
商品開発は5年以上前から進めてきた。北泰大フードソリューション事業本部フローズン・食品事業部チーズG長は「『明治ミルクチョコレート』発売100周年に向けた取り組みと、新市場を創出したいというチーズグループの思いが結果として合致した」とした。
油脂事業からは9月1日に「明治EXバージンオリーブオイルソフト」(同451円)を発売。原料油脂中にEXバージンオリーブオイルを70%使用し、スペイン産オリーブオイルの風味を手軽に楽しめる。日常の中で手軽に上質感を楽しめる商品として提案する。
調理食品事業からは「まるごと野菜 パスタ入り完熟トマトのスープ」(OP)を同日発売。「まるごと野菜」初のパスタ入り商品で、野菜にシェルパスタ、ベーコン、パルメザンチーズを組み合わせ、食べ応えを高めた。スープの食事化が進む中、若年層も取り込みながら食事の主役となる商品を目指し、ブランドの浸透を図る。
また、27年3月に35周年を迎える「明治北海道十勝」ブランドは、「ブランドの進化」「ブランド領域の拡張」「サステナビリティ」を柱に強化する。35周年を機にブランド価値をより多くの生活者に届け、国産生乳の需要拡大につなげる。

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