勝みなみ【写真:アフロ】

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ソニー日本女子プロゴルフ選手権第3日

 国内女子ゴルフの今季メジャー第2戦・ソニー日本女子プロゴルフ選手権第3日が12日、石川・片山津GC白山C(6755ヤード、パー72)で開催された。3位で出た勝みなみ(明治安田)が4バーディー、1ボギーの69で回り、通算8アンダー。首位に浮上し、2022年日本女子オープン以来、3度目の国内メジャータイトルに王手をかけた。

 ムービングデーの重圧と難しいセッティングの中、勝はパッティングの巧みさでトップに立った。

 1番パー4では2.5メートルのバーディーパットを沈めた。想定外にボールが転がらなかったが、ギリギリで届いてカップイン。苦笑いで天を仰いだ。その後は2、3メートルのパーパット、バーディーパットを沈め続けた。

「前半は本当に耐えて、(バーディーを)獲れるところは獲ってという感じでした。自分で流れを作っていくようなゴルフができていました」

 最大のポイントとなったのは13番パー3だった。ピンまで190ヤード。第1打がガードバンカーよりも右側のラフまで飛んだ。第2打もグリーン奥のカラーへ。そこから6ヤードのアプローチをパターでねじ込んだ。

「今日はあれが一番大きかったですね」

 直後の14番パー5でバーディー。16番パー5では2オンに成功し、さらにスコアを伸ばした。最終18番パー4でも3メートルのパーパットを入れ、首位でフィニッシュした。

「本当は速いグリーンの方が好きなんですが、こういう重いグリーンにもアジャストはできます。あとは、キャディーの大矢(真一)さんのことを昔から信頼していて、迷った時は聞いて打っているのがいいんだと思います」

 勝のパッティング力は数字でも証明されている。今季米ツアーでの平均パット数1.72は全体の2位。今大会でも第3日を終えて、1ラウンド平均26.33パットで25.00の高木優奈に続いて2位につけている。

米ツアー主戦場の選手たちがスコアを上げた理由

 その状況下、この日は竹田麗央が7連続バーディーを含む10バーディー、1ボギーの63をマークし、4位に急浮上。山下美夢有も4位、岩井明愛も6位につけるなど、米ツアーを主戦場にする選手たちが存在感を示してきた。その感想を問われると、勝は説得力のある解説をしてみせた。

「向こう(米国)はこのコースのように深くて絡むようなラフが多いので、その経験値は多くあるのかなと。アプローチのバリエーションも多く持っていると思うので、そこでパーで耐えながらバーディーを拾っていくゴルフは、アメリカの選手たちはできている。そこは(自分も)意識してやっています」

 今季の国内ツアー出場は2試合目。23年から米ツアーを主戦場にしており、帰国して面識のない選手と同組になった際は、ネットでプロフィールを調べて「話題」にしている。

「もう、あいさつをされる立場にはなっているんですけど、ずっと日本で出ていないのでまだ新人みたいな気持ちなんです。自分の年齢を忘れちゃいますね」

 そして、今大会は勝自身にも期するものがあっての参戦だった。理由は「アジア枠」での出場。日本女子プロゴルフ協会が、世界ランキングの上位者からキム・アリム(韓国)と勝を招いた形だ。

「すごくチャレンジしている気持ちです。あとは久しぶりにトップで最終日を迎えられるので、楽しみっていう気持ちが一番です。このコースは攻略しがいのある素晴らしいコース。最終日も攻略して帰れたらいいなと思っています」

 勝てば、1998年度生まれ「黄金世代60勝」のプレミアがつく。1勝目は勝自身がアマチュアの高校1年、15歳で飾った2014年のKKT杯バンテリンレディス。今も世代のけん引者である28歳が、心技体を尽くして頂点をつかみ取る。

(柳田 通斉 / Michinari Yanagida)