OpenAIが、自社でホストする金融データと「GPT-6 Astra」の推論能力を組み合わせた財務処理AI「ChatGPT for Financial Services」を発表しました。

Introducing ChatGPT for Financial Services | OpenAI

https://openai.com/index/introducing-chatgpt-financial-services/

ChatGPT for Financial Servicesは、情報を整理して資料を作成できる仕事向けのAI「ChatGPT Work」の一機能です。記事作成時点でGPT-6 Astraを利用でき、今後リリースされる新しいモデルを使うこともできます。

OpenAIは、GPT-6 Astraが金融サービス業務に必要とされる3つのコア能力「情報検索」「金融推論」「成果物の生成」において最先端の性能を備えているとアピールし、財務書類の数値や表、注記を読み取ってグラフなどにまとめる能力が高いと伝えています。

AIエージェントがアメリカ財務省の公報から情報を検索して分析できるかどうかをテストする「OfficeQA Pro」というベンチマークでは、GPT-6 Astraは69.9%というスコアを出し、GPT-5.6 Solの60.2%、Claude Fable 5.1の62.4%を上回ったそうです。



ChatGPT for Financial Servicesは、モルガン・スタンレーおよびEvercoreとのパートナーシップを通じてデザインされていて、Daloopa、PitchBook、LSEG News、Crunchbaseなど複数の金融情報サービスが提供するデータをネイティブに組み込んでいるのが特徴です。これらのデータはOpenAIによってインデックス化およびホスティングされていて、より高い精度を実現しているとのことです。

以下はChatGPT for Financial Servicesで基礎となる財務データと情報源を表示したLBO(レバレッジド・バイアウト)関連のグラフ。



また、管理者が専用の管理ページを通じてExcel、Word、PowerPointのテンプレートを公開し、企業のテンプレートを社員に共有して自社の形式やスタイルに沿った資料を作成させることも可能です。



ChatGPT for Financial Servicesのデータはデフォルトではモデルのトレーニングには使用されず、保存時および転送時に暗号化され、管理者はワークスペースの保持期間を設定できます。コンプライアンスチームはOpenAI Compliance Platformを通じてワークスペースのログを監査および調査ワークフローへエクスポートできます。役職ごとにアプリへのアクセスを管理し、対応しているアプリの読み取りおよび書き込み操作を有効化または無効化することも可能です。

OpenAIは「金融業界のニーズに対応するにはさまざまなソリューションが必要になることを私たちは認識しています。金融サービス企業や開発者は専門的なアプリケーションを構築するために私たちのAPIを利用できます。OpenAIは、最先端のモデルと、それらを実際に活用するための機能を提供します」と述べました。

ChatGPT for Financial Servicesは「対象となる金融機関」が利用できるとのことです。詳細を知るにはOpenAIへの問い合わせが必要です。