YouTubeチャンネル「オオカミ少佐のニュースチャンネル」が、「【元海上自衛隊幹部が解説】台湾有事は起きるのか?!【台湾は起きる/起きないと断言する人を信用してはいけない理由】」と題した動画を公開した。動画では、元海上自衛隊幹部のオオカミ少佐が台湾有事のメカニズムについて解説し、「絶対起きる」「絶対起きない」という極端な意見を鵜呑みにしてはいけない理由を提示している。

オオカミ少佐はまず、「台湾有事がいつ起きるか」ではなく「なぜ今まで起きなかったのか」に注目すべきだと指摘する。中国には長年、台湾を統一したいという「意思」があるものの、それを阻んできたのは「海」という天然の防壁によるハードルの高さだった。台湾に侵攻し武力で併合するには、海を越えての大規模な着上陸作戦が必要となる。そして、真の難所は上陸そのものではなく、その後の「兵站の維持」であるという。ミサイル攻撃だけでは台湾を一時的に麻痺させるにとどまり、決定打にはならないことがウクライナ侵攻の例からもわかると説明した。

さらに、台湾侵攻には米軍の介入と、その後方支援を担う日本の存在が最大の障害となる。オオカミ少佐は、中国が侵攻を決断する条件として「平和統一の見通しがなくなったとき」「アメリカの介入がないと判断したとき」「時間が中国の味方をしなくなったとき」の3つを挙げた。特に、時間が経つほど中国経済の失速などにより不利になる焦りが、危険な決断を誘発するリスクについて言及している。

台湾有事は期限が来れば自動的に起きるものではなく、条件が揃った結果として生じる「帰結」であると結論づけた。危機を煽る極論に流されるのではなく、中国に「侵攻は割に合わない」と認識させ続ける現実的な抑止力の重要性を強調し、冷静な議論の必要性を訴えかけている。

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