「新築を建てるなら、やっぱりベランダは必須でしょ?」
「布団を干す場所がなくなっちゃうから、バルコニーは絶対欲しい!」
一昔前までは、日本の住宅に「ベランダ・バルコニー」があるのは当たり前でした。しかし近年、新築住宅で「バルコニーなし」を選ぶ人が急増しているのをご存知ですか?
共働き世帯の増加や乾燥機の普及など、ライフスタイルの変化が大きな理由ですが、実は「建築のプロ」の目線から見ても、ベランダには意外な落とし穴があるんです。
今回は、建築士・ホームインスペクターである、さくら事務所取締役の田村啓さんが、プロの目線で考える「ベランダがいらない理由」と、もし付ける場合の「絶対に知っておきたい注意点」を分かりやすく解説します!

■ 1. 建築士のホンネ「個人的にはベランダはいらない」
田村さんによると、「明確にベランダでやりたいことがある人以外は、なくてもいい(むしろない方が望ましい)」とのこと。その最大の理由は、ベランダが「雨漏りの弱点」になりやすいからです。
・雨漏りリスクとメンテナンス費用のダブルパンチ
田村さんたちが数多くの住宅を検査(インスペクション)してきた中で、新築・中古を問わず、ベランダ周りからの雨漏りはかなりの確率で発生しているそう。さらに、雨漏りを防ぐためには定期的な防水工事などが必要になり、メンテナンス費用もかさみます。
・「使わないなら削る」が今の賢い選択
建築費が高騰している今、「とりあえず付ける」のではなく、ランドリールームや乾燥機で代用できるのであれば、ベランダをなくしてコストを抑えたり、他の空間を広くしたりする方が理にかなっていると言えます。

■ 2. ベランダがある家の「3つの注意点」
とはいえ、「布団やシーツを太陽光で干したい」「気分転換に外の空気を吸いたい」というメリットもありますし、建売や中古住宅など、意図せずともベランダが付いている家もたくさんあります。
もしベランダがある家に住む場合は、以下の3点に注意しましょう。
① 10~15年ごとの「予防的メンテナンス」
雨漏りは「起きてから直す」のではなく、被害も費用も大きくなってしまいます。雨漏りを起こさないために、10~15年を目安にプロによる点検と防水のメンテナンスを必ず行いましょう。
② 台風前の「排水口の詰まり」チェック
ベランダの床には、雨水を外に流すための排水口(ドレン)があります。ここが落ち葉やゴミで詰まっていると、大雨の時にベランダがプール状態になり、室内に水が逆流して大惨事に!特にプランターなどを置いているご家庭は、台風や大雨の前に必ず詰まりがないか確認してください。

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