OpenAIのGPT-6 Astraが人間の操作による助けを得ることなく、パズルFPSの『Portal』をクリアしたと報告されています。GPT-6 AstraがクリアするまでにかかったAPIコストは571.18ドル(約8万9000円)でした。

cozyblaze/portal-agent: The setup I used for my GPT-6 Astra Portal run: controller, SourcePauseTool patch, setup guide, and sanitized session log.

https://github.com/cozyblaze/portal-agent

AI model successfully completes Portal, but it costs $571 in tokens - VideoCardz.com

https://videocardz.com/newz/ai-model-successfully-completes-portal-but-it-costs-571-in-tokens

実際にプレイしている様子はYouTubeで公開されており、以下から視聴可能。ただし、ゲームスタートからクリアまでをすべて収めているのではなく、ゲーム途中でGPT-6 Astraが一時停止して推論する時間はカットされています。そのため、ムービーの再生時間は約2時間ですが、テストを行ったcozyblaze氏によれば、クリアするまでには23時間43分かかったそうです。

GPT-6 Astra Plays Portal - YouTube

『Portal』はワープポータルを設置できる銃を使い、複雑なステージを攻略しながら施設からの脱出を目指すFPSゲームです。



GPT-6 AstraはMCPサーバーで動作し、ロード時やレベル遷移時にゲームを一時停止させるためのプラグイン「SourcePauseTool」の改良版を使って『Portal』をプレイしています。GPT-6 Astraが思考している間、ゲームは一時停止状態になり、モデルが入力シーケンスを送信すると一時停止を解除して実行される仕組み。



『Portal』はパズルゲームですが、足を踏み外したりギミックにはまったりするとゲームオーバーになることも。その都度GPT-6 Astraはやり直しながら推論を重ねます。



道具を使って道を開くことも。



また、シビアなタイミングを要求される場面もありますが、GPT-6 Astraは何度もやり直しながらクリアを目指します。



ラスボスであるGLaDOSのステージに到着。



GLaDOSを攻略するにはプレイする中で複数のギミックに気付く必要がありますが、GPT-6 Astraは試行錯誤の上見事クリアしました。cozyblaze氏によれば、GPT-6 Astraは最終的に3336回のツール呼び出しを行い、かかったAPIコストは571.18ドルでした。



エンディングで流れる『Still Alive』は、実験のために作られたAIのGLaDOSが人間に破壊されてもなおまだ生きていると皮肉たっぷりに歌う曲。ただし、GLaDOSを破壊したのもAIであるGPT-6 Astraです。



なお、cozyblaze氏は今回の検証に使用したセットアップをGitHubで公開しています。また、cozyblaze氏はGPT-6 Astraが『Portal』をクリアするまでのすべてをYouTubeでライブ配信しており、以下でアーカイブを視聴可能。GPT-6 Astraがどこで苦戦したのか、そしてどんな思考をしてどれだけトークンを使用したのかも確認可能です。

GPT-6 Astra Portal Full VOD Part 1 - YouTube

GPT-6 Astra Portal Full VOD Part 2 - YouTube

GPT-6 Astra Portal Full VOD Part 3 - YouTube