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 ◇セ・リーグ 巨人10-5広島(2026年9月5日 マツダ

 巨人・甲斐拓也捕手(33)が5日、広島戦に途中出場し、延長11回に勝ち越し2号ソロを放った。これが今季2安打目で、今季初安打も8月26日のヤクルト戦で放った決勝ソロ。全2安打が「決勝弾」となった。投手陣はプロ野球タイ記録で球団史上最多の10投手をつぎこみ、首位阪神との差を3・5ゲームに詰めた。

 大事なところで、またやってくれた。疲労も色濃い4時間37分に及ぶ死闘。途中出場の甲斐が勝負の流れを読み、劇的なアーチを放った。

 9回に死球を受けた大城に代わっての途中出場だった。5-5の延長11回。ソフトバンク時代に正捕手として4度の日本一に貢献したベテランは「この1打席しかない」と考え、打席に向かった。チームはリードを許しながら、9回までに3度も追い付く驚異的な粘りを見せていた。勢いに乗る腹づもりだった。

 150キロ直球を振り抜き、決勝の2号ソロを左翼席へ運ぶ。「とにかく集中して、なんとか塁に出たいと思っていたんですけど、最高の結果になった」。この回一挙5得点を呼び込んだ。8月26日のヤクルト戦でも、同点の9回に自らのソロアーチで試合を決めた。今季2安打目も決勝弾だ。「もう、良かったです。勝って終われたんで良かった」と喜んだ。

 3連戦初戦前日の3日には広島市内でバッテリー会を開催した。甲斐も含めた捕手陣と投手陣だけでなく、コーチ陣やスタッフも集合した。首位・阪神を追走する中で英気を養い、団結力を高めた。

 プロ野球タイ記録となる投手10人の継投で勝ち切った。甲斐も9回から田中瑛、則本、マルティネスをリードして無失点でつないた。ベンチには野手の小林とティマの2人しか残っていない総力戦だった。まさにチーム一丸の勝利に「無事に終わって良かった」と息をついた。

 首位阪神が敗れ、3・5ゲーム差に縮めた。「ゲーム差を意識しないと言えばうそになるけど、自分たちの野球ができるかが大事」と言う。残り20試合。最後までファイティングポーズは崩さない。(田中 健人)

 《昨年オリックス以来8度目》巨人がベンチ入りした10投手全員を起用した。1試合で10人の投手リレーは昨年8月26日ロッテ戦(延長12回)でのオリックス以来8度目のプロ野球タイ記録。セでは66年9月18日巨人戦(9回)の中日、07年10月4日広島戦(延長12回)の中日以来19年ぶり3度目だ。これまでの巨人の最多継投人数は昨年9月28日ヤクルト戦(延長12回)まで過去5度あった9人。