「豊臣兄弟」吉岡秀隆も驚き!千利休役オファー“異例の遅さ”CP語る起用裏側 芸歴51年で初大河話題
俳優の仲野太賀(33)が主演を務めるNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(日曜後8・00)は8月30日、第33回「北庄城の別れ」が放送され、茶人・千宗易(千利休)が初登場した。演じるのは俳優の吉岡秀隆(56)。子役時代から芸歴51年を誇るが、意外や大河初出演となった。制作統括の松川博敬チーフ・プロデューサー(CP)に起用理由を聞いた。
<※以下、ネタバレ有>
NHK連続テレビ小説「おちょやん」などの八津弘幸氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ通算65作目。“天下一の補佐役”豊臣秀長を主人公に、豊臣兄弟の絆と奇跡の下克上を描く。兄・豊臣秀吉役は俳優の池松壮亮が演じる。
羽柴小一郎(仲野太賀)は市(宮﨑あおい)と柴田勝家(山口馬木也)の最期を目の当たりに。その悔恨から京の大徳寺に籠ってしまうが、一人の茶人と出会う。
宗易「わし、好きやないねん…茶」
小一郎「それでは、何故このような」
千宗易「これや、これ。このために決まってますやんか。美味しいわ~。この甘さを引き立たせるために苦い茶飲んでんねん。この先に、こんなええもんが待ってると思うたら、割れた茶碗直すのも、苦い茶すするのも、楽しいやないか」
そして小一郎は兄を支える覚悟を決めた。
天下一統(この甘さ、こんなええもん)への“苦難の道”の歩み方を説く宗易流のアドバイス。まさかの“茶嫌い”発言に、SNS上には「目が点」「吉岡秀隆さんの関西弁が新鮮」「予想以上にクセ者。この利休は抹茶ラテを嬉々として作りそうだ」「人生は金継ぎ(漆を接着剤として使う、陶磁器などの修復技法)」「茶嫌いの千利休。悩める小一郎をすべて見透かしての“方便”だったんじゃないか?とも想像しました」などと驚きの声も。吉岡の大河デビューが大きな反響を呼んだ。
松川CPは、吉岡へのオファー時期が“異例の遅さ”だったと振り返る。
「八津さんの描くキャラクターは個性的なので、我々が先に役の一般的なイメージでキャスティングしまうと、ズレが生じる危険性があります。特に千利休は後半のキーパーソン。この物語における役割やポジショニングを見極めてからでないと、簡単には動けませんでした。実は、吉岡さんご本人も“この時期なのに、まだ決まっていなかったんですか?”と驚かれるぐらい、遅れてしまったんです」と苦笑い。第33回の台本完成まで粘った末に実現した吉岡の初大河だった。
「わし、好きやないねん…茶」とぶっちゃける初登場シーンが印象的。「『豊臣兄弟!』の千利休は、こういうふうに軽やかで柔らかい人なんだ、と。仲野さんや池松さんとの化学反応が見たくなる、意外な俳優さんをチームみんなで狙って選びました。吉岡さんは関西弁にも挑戦されて、また新たな一面を出してくださっています」と新境地に太鼓判を押した。
秀吉から命じられる利休の“謎の切腹”(天正19年2月)は、秀長の病死(天正19年1月)の後の出来事。秀吉のフィクサーとしても知られる利休だが、今作のポジショニングについては「臆することなく立場を超えて意見を述べ、兄弟にポロッと本質的なヒントを与える存在。主体的に政治に関わる動きは、あまりしないと思います」と明かした。

