テレビ信州

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経営者としてだけでなく、その人柄でも親しまれた伊那食品工業の最高顧問、塚越寛さん。今年6月に亡くなった塚越さんをしのぶお別れの会が4日、伊那市で開かれました。

遺影の中で穏やかにほほ笑む伊那食品工業の最高顧問、塚越寛さん。今年6月、老衰のため亡くなりました。88歳でした。
伊那市の「かんてんぱぱガーデン」でお別れの会が開かれ、多くの人がその功績を振り返りながら、別れを惜しみました。

伊那食品工業 塚越英弘社長
「最期までぶれずに、信念を貫き通したおやじだったと思います」

1937年、駒ヶ根市に生まれた塚越さん。17歳で肺結核のため、伊那北高校を中退しましたが、21歳で伊那食品工業に社長代行として入社しました。原料価格の変動に左右されない寒天の安定供給を実現し、「かんてんぱぱ」ブランドを全国区へと成長させました。

塚越寛さん(当時75)
「みんながハッピーな世の中をつくることが大事だと思うんですよ。どんな仕事をいつでも前向きに積極的にやるべきだと思うんですよね」

1983年に社長、2005年に会長に就任した塚越さん。急成長ではなく、社員の幸せと企業の永続的な発展を目指す年輪経営を実践し、その理念は多くの経済人に影響を与えました。

トヨタ自動車 豊田章男会長
「年輪経営という考え方に深く感謝をしています。ちょうどお会いした時は、私自身もそして会社も非常に大変な時だったので、いろいろな指針をいただけたと思っておりまして、おやじの一人なんじゃないかなと思います」

参列者は塚越さんとの別れを惜しみながら、残された功績と経営哲学に思いを寄せていました。