検査前日の「あの食べ物」で結果が変わる?「大腸がん」を見逃さない便潜血検査の注意点と費用の目安を医師が解説

便潜血検査は、便のなかに血液が混ざっているかどうかを調べる検査のことをいいます。今回は便潜血検査の注意点や費用について、阿部内科の阿部先生に詳しく聞きました。

監修医師:
阿部 圭一朗(阿部内科)

2012年 獨協医科⼤学医学部卒業。
2012年 東京医科⻭科⼤学(現:東京科学大学) 初期研修医
2014年 国立病院機構東京医療センター消化器内科後期レジデント
2017年 獨協医科⼤学消化器内科助教
2022年 獨協医科大学大学院修了
2023年 獨協医科⼤学消化器内科講師を経て2024年4月 阿部内科副院長就任。
獨協医科大学消化器内科非常勤講師。医学博⼠、日本内科学会認定総合内科専⾨医、日本消化器病学会認定消化器病専⾨医、日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡専⾨医、日本肝臓学会認定肝臓専⾨医。

編集部

検査前に食事などで注意することはありますか?

阿部先生

検査前日は、赤身肉やレバーなど鉄分を多く含む食品を控えるとより正確な結果が得られます。そのほか、脂質の多い食品や高カロリーな食品、ケーキやお菓子など糖質を多く含むものも避けるようにしましょう。また、ビタミンCの過剰摂取も結果に影響を与えることがあります。

編集部

痔の症状があるときや生理中に検査しても大丈夫ですか?

阿部先生

出血のある状態では、便潜血が陽性になる可能性が高く、正確な判定ができません。痔の出血がひどい場合や生理中は、日程を変更してもらうとよいでしょう。

編集部

「陽性=がんの可能性が高い」ということですか?

阿部先生

いいえ、陽性反応はあくまで「出血がある可能性」を示すもので、必ずしもがんとは限りません。重要な疾患ではなく、たとえば痔やちょっとした炎症でも陽性になることがあります。正確に診断するには内視鏡検査(大腸カメラ)が必要です。

編集部

費用はどれくらいかかりますか?

阿部先生

自治体の健診では無料~数百円程度が一般的です。健診ではなく、医療機関にて自費で受ける場合は1000~2000円程度です。

編集部

最後に、メディカルドック読者へのメッセージがあれば。

阿部先生

便潜血検査が1回でも陽性の場合にはがんの可能性が否定できないため、必ず内視鏡検査(大腸カメラ)を受けるようにしましょう。大腸がんは、早期の段階で発見し治療をおこなえば、高確率に完治することができます。

※この記事はメディカルドックにて<「検便」の前日の注意点をご存じですか? 誤って“陽性”にならないためには?【医師解説】>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。