海外視察3.6億円、質問は役所が代筆…福岡県議会の“ガラパゴスな腐敗”を元朝日新聞記者が暴く
最終的に知事が辞職に追い込まれたが、居酒屋チェーンで割り勘で飲むと、「10年前なら君を料亭で接待できたのに」と懐かしむ幹部もいた。反省、してないでしょ。
富山もある。‘16年に地元のチューリップテレビが自民重鎮の政務活動費の不正をスクープし、半年で14人の市議が辞めた。その一部始終を追った映画『はりぼて』は、騙されたと思って観てほしい。ゲラゲラ笑える。そして最後に、自分の街の議員の顔を思い出して、笑えなくなる。
‘23年、20年ぶりの選挙戦が繰り広げられた。相手は無所属新人の前副市長。蔵内氏は勝った。ただし、差は1652票。自民党公認、県連会長も務めた10期の重鎮、党本部の選対委員長まで応援に入って、これだけの票差である。
本音はたいてい、言い間違いに表れる。蔵内議長が「海外旅行は続けます」と間違うなら、こちらも言おう。来年の統一地方選で落とします--失礼、選び直します。
文/今野忍
「壁耳」とは?
政治記者が稀に行う、壁に耳を押し当てて非公開の会議・会合の内容を探る取材手法。「聴診器を使う先輩もいた」(今野氏)という
-[今野忍の政治裏読みガイド 永田町[壁耳]ノート]-
【今野忍】
1975年生まれ。アクセンチュアを経て、朝日新聞記者に。'09年に政治部配属となり、菅義偉氏や岸田文雄氏の番記者などを経験。’26年に独立
