飲食料品「値上げ」今秋ピーク、9月に4000品目超…イラン攻撃半年・原油高止まりで生活に影響
米イスラエルによるイラン攻撃以降、原油価格は上昇し現在も高止まりしている。
代表的な指標となるテキサス産軽質油(WTI)の先物価格は28日時点で1バレル=80ドル台前半と、イラン攻撃前の65ドル程度から2割以上高い水準。中東の石油輸出の要衝であるホルムズ海峡と、紅海につながるバブルマンデブ海峡の船舶航行が滞っている影響が長引く。
財務省の貿易統計によると、7月の原油輸入額は約1・4兆円と前年同月比で約9割増えた。中東産原油の減少分を代替するために増やした米国産の輸送費用がかさみ、為替相場の円安・ドル高も響く。
原油高によりナフサ(粗製ガソリン)も高騰している。2月までの輸入価格は1キロ・リットルあたり6万円台前半で推移していたが、5月は約12万円まで上昇した。7月は約10万円で、中東情勢悪化前と比べ6割以上高い。住友化学の山内利博常務は8月上旬の記者会見で「今後2、3か月分はナフサを確保している。その先は一歩ずつ調達する状況が続いている」と述べた。
帝国データバンクによると、包装資材や物流コストなどの高騰を受け、飲食料品の値上げは今秋にピークを迎える。9月の値上げは4000品目を超える見通しだ。カルビーが「ポテトチップス」など計75品目を10月納品分から順次3〜15%程度値上げするなど、値上げの動きが相次ぐ。
