【阪神】坂本誠志郎、球団捕手では田淵幸一以来48年ぶりの月間7本塁打「なんとかしたいという思い」昨季まで通算8本塁打の男が覚醒 28日から甲子園で巨人と天王山
◆JERAセ・リーグ 中日4―3阪神(27日・バンテリンドーム)
阪神が中日に逆転勝ちし、連敗を2でストップした。1点を追う8回1死一塁で坂本誠志郎捕手(32)が逆転の左越え9号2ラン。昨年まで通算8本塁打の男が覚醒し、8月はこれで7発目。球団の捕手で月間7本塁打は1978年の田淵幸一以来、48年ぶりだ。“恐怖の7番打者”の活躍で2位・巨人とは1・5差をキープ。28日から甲子園で天王山となる首位攻防戦に臨み、最短で29日に優勝マジックが点灯する。
阪神・坂本はダイヤモンドを回り、狂喜乱舞する虎党に向けてガッツポーズした。2―3の8回1死一塁。1ボールから橋本の150キロ直球をフルスイングし、打球は放物線を描いて黄色く染まる左翼席に着弾した。起死回生の逆転9号2ラン。「それまでの打席が全然ダメだった。なんとかしたいという思い、それだけでいった」と振り返った。
1978年8月に11本塁打を記録した田淵幸一以来、球団捕手で48年ぶりの月間7本塁打。8月に入り森下も7本、佐藤は8本と阪神自慢の“アイブラック兄弟”がアーチを量産しているが、“恐怖の7番”も驚きのペースで打ちまくっている。覚醒の要因を問われた男は「僕より打っているやつが3、4番にいるので、負けないようにと思って頑張っています」と力を込めた。
1戦目は37歳の大野、2戦目は40歳の涌井と左右のベテラン投手の熟練投球に翻弄(ほんろう)されて連敗。セ・リーグ球団相手に今季初の3連戦3連敗の危機だったが、13日・巨人戦(東京D)でも1―2の6回に西舘から逆転2ランを放った“夏男”が、阻止した。先発の下村を3回途中で代えるなど意地の采配で白星をもぎ取った藤川監督は「全員でゲームを取れたのが非常に大きい」とたたえ、すぐに「明日(28日)ですね」と続けた。
2位・巨人との1・5ゲーム差を死守して長期ロードをフィニッシュ。約1か月ぶりに甲子園に帰還し、28日から天王山となる巨人3連戦に臨む。主将を務める坂本は「試合の意味はみんな分かっている。束になって一つ一つ目の前の試合を勝てるようにやっていく」と誓った。頂点の座は譲らない。全員一丸で死力を尽くし、ライバルを倒す。(中野 雄太)
