加齢のせいと諦めていませんか。40代以降の女性に多い「へバーデン結節」の特徴と、指の変形に備えるための知識
指の関節が腫れたり痛んだり、場合によっては変形したりすることもあるヘバーデン結節とブシャール結節。医療機関で加齢変化と言われ、その痛みに悩んでいる人も多いかもしれません。そこでへバーデン結節、ブシャール結節とはなにかについて『志村三丁目駅前ねもと整形外科・手のクリニック』の根本先生に解説していただきました。
監修医師:
根本 高幸(志村三丁目駅前ねもと整形外科)
1994年東京慈恵会医科大学医学部卒業。1994年東京慈恵会医科大学整形外科学講座入局。東京慈恵会医科大学附属病院整形外科、東急病院整形外科、東京都職員共済組合青山病院整形外科、米国ルイビルKleinert Kutz Hand Care Center留学、太田総合病院整形外科・手外科センターを経て2024年志村三丁目駅前ねもと整形外科開院。
編集部
へバーデン結節、ブシャール結節とはなんですか?
根本先生
指関節の腫れや痛み、しびれなどが生じる疾患で、変形性関節症の一種です。指先から数えて1番目に当たる第一関節に生じるものをヘバーデン結節、第二関節に生じるものをブシャール結節といいます。
編集部
もう少し詳しく教えてください。
根本先生
変形性関節症とは関節の軟骨がすり減り、骨が変形することでさまざまな症状が引き起こされる病態をいいます。膝や腰など、あらゆる関節で起こることがありますが、へバーデン結節やブシャール結節はこれが手の指に起きたもの。1本の指だけが罹患することもありますが、複数の指が罹患することもあります。
編集部
なぜ、発症するのですか?
根本先生
加齢、体質のほか、指を使いすぎることも発症の要因になるとされていますが、明確な原因は明らかではありません。また、最近では痛みの原因として女性ホルモンの関与も注目されています。
編集部
どんな人に多く発症するのですか?
根本先生
痛みの症状で病院を受診する人の多くが40歳以降の女性で、料理人や美容師、工場の流れ作業で働く人、パソコン業務などで指をたくさん使う人のほか、家事労働などでしか手を使わない主婦の人も多く受診します。したがって、「指を使う職業ではないから大丈夫」ということではありません。
編集部
なぜ女性に多く発症するのですか?
根本先生
女性ホルモンの一種であるエストロゲンは関節の健康を維持するのに重要な働きをしています。そして、更年期に入り、エストロゲンの分泌量が減少することによって、関節炎や腱鞘炎を発症する人が多いのです。レントゲン検査による疫学的調査では、へバーデン結節の男女の有病率に差が無いとの報告もあります。しかし、男性に比べて女性の受診率が圧倒的に高いのは、女性ホルモンの変動に伴う更年期症状の1つであると最近では考えられてきています。
※この記事はメディカルドックにて<女性に多い「ヘバーデン結節」&「ブシャール結節」の症状・治療法を医師が解説>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

