鹿児島読売テレビ

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 熊本地震の発生から25日で4週間。観光業への深刻な影響が続くなか、政府は旅行代金の割引などを行う「九州応援割」を始めることにしています。一方、去年も記録的な大雨で被害を受けた霧島市の旅館は独自にキャンペーンを行っています。「ピンチをチャンスに」その思いは。

 霧島市のおりはし旅館です。147年の歴史を誇り、源泉かけ流しの温泉が自慢ですが、熊本地震の影響で2割から3割利用客が減っていると言います。

(おりはし旅館 有馬 博明副社長)
「2割から3割のお客さんにキャンセルや延期をいただき、夏の書き入れ時に大きな痛手になったことは事実」

 実は、夏の書き入れ時に大きな影響を受けるのは2年連続です。

 2025年6月、霧島連山の新燃岳が7年ぶりに噴火。その後も断続的に噴火が続き、2割から3割の予約がキャンセルされました。

 さらに、追い打ちをかけたのが去年8月の記録的な大雨でした。おりはし旅館では裏山が崩れ、敷地内に土砂が流れ込み、離れの客室と宴会場の2棟が床上浸水の被害に。24日間、休業を余儀なくされました。営業再開の日、有馬さんは。

(おりはし旅館 有馬 博明副社長)
「24日間の臨時休業をいただいたので、徹底的に細かいところまで作業、清掃、修繕をした。ピンチをチャンスに変えるように」

 秋から年明けにかけ例年以上に客足が伸び、この夏も多くの客を迎え入れる準備をしていた矢先、熊本地震が襲います。

 観光業は大きな打撃を受け、県内の宿泊施設のキャンセルは少なくとも11万人分以上に。

 こうした状況を受け、政府は、旅行代金の割引などを行う「九州応援割」など、復旧・復興に向けた支援パッケージを今月中に取りまとめる方針です。

 一方、おりはし旅館では独自に始めた取り組みがあります。鹿児島、宮崎、熊本に住む人を対象とした通常料金より1人あたり3300円から5500円お得になる宿泊プランです。客との何気ない会話がきっかけで始めたと言います。

(おりはし旅館 有馬 博明副社長)
「福岡とか、中国地方に旅行に行く予定だったけど行けなかったので来ましたというお客様もいらっしゃった。ということは、すごくこの夏休み福岡方面とかに旅行に行くことを楽しみにされているお客様もたくさんいらっしゃることに気づかされた」

 去年の大雨の被害を乗り越えた時と変わらず、前を向いていました。

(おりはし旅館 有馬 博明副社長)
「たくさんのお客様にお越しいただいて、霧島地域をはじめとして盛り上げていきたい。ピンチをチャンスに変えていきたいという思いでこのプランを作った」

 南九州限定の特別プランは9月末までは行うということです。