ブライトン戦前にウォーミングアップする鈴木彩艶(C)共同通信社

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昨季の英プレミアで4位に食い込み、今季の欧州クラブ王者決定戦(欧州CL)に参戦する強豪アストンビラに「背番号1」で新加入した日本代表GK鈴木彩艶(24)。

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 敵地で迎えた24日のリーグ開幕戦のブライトン戦は、0−4で惨敗した試合を90分間ベンチで見続けることになった。

 指揮官エメリが「前半だけで4失点。チームを構築している最中なのでミスもあるが……。狂気じみた展開だった」と振り返った試合は、数字の上でもボロボロだった。

 ボール保持率はブライトン73%−アストンビラ27%、シュート数は21本(枠内6本)−6本(0本)、パス成功率は596本−183本──。攻守ともにワンサイドゲームとなったのである。

 その要因に「オフに多くの主力が流出した」ことが挙げられる。

 トップ下のMFティーレマンスがマンチェスターU、FWロジャーズがチェルシー、DFディーニュがパリSG、CBコンサがアーセナルに引き抜かれ、サウジアラビア移籍が秒読み段階のFWワトキンスはメンバー外。攻守の主力不在でチーム全体のバランスが一気に崩れ、さらに試合中は選手個人のミスも重なって大惨敗となった。

 アストンビラは、現地8月31日(日本時間9月1日午前4時キックオフ)に昨季王者のアーセナルを地元に迎え撃つ。

 鈴木がスタメン出場した場合、それこそシュートのあめあられを浴びせられるのではないか。

 元ワールドサッカーグラフィック編集長の中山淳氏が「新加入のGKは守備陣との連携を深めることが肝要。先発出場を果たすには、もう少しの時間が必要と思われます」と前置きしてこう言う。

「ブライトン戦でアストンビラが大量失点したのは、守備全体の連携が崩壊したというよりも、考えられないようなミスが頻発し、そこをブライトンが確実にモノにしていったという印象です。いずれにしても次節のアーセナル戦も劣勢を強いられることが予想され、鈴木に出番が回ってきた場合、チームにとっても鈴木にとっても極めて難しい試合になるでしょう。鈴木の胸中を類推するにブライトン戦の失点シーンのたびに『チャンス到来!』という思いもあったでしょうが、アーセナル戦は大きな試練の場となりそうです」

 ブライトン戦後、SNSには、鈴木が出番なしだったことに「なぜスタメンじゃない?」「即刻プレーさせろ!」といった内容以外に「あんな大惨事(となった負け試合)に出てなくて良かった」という安堵系の書き込みもあった。

 鈴木の移籍金65億円というのは、欧州各国リーグでプレーするGKの中では、ベスト5に入るほどの大金と言われている。それだけにアーセナル戦で失点に失点を重ねるようだと……大きなブーイングを浴びそうだ。