ソフィアさん。家庭での幼少期からの英語教育や英語受験をSNSで発信中。Xは@bilingualmamayo

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首都圏を中心に過熱する中学受験。高額な塾代と膨大な時間を費やすほど、途中で抜け出すのは容易ではない。そんななか、小4の娘を大手塾に通わせていた母親が“撤退”を決断した理由とは?
◆中学受験を意識し始めたのは…

少子化の中、過熱する中学受験。「子どもの将来がかかっている」と高額な塾代と膨大な時間が注がれるため、途中でやめるのは容易ではない。

「我が家は長年、“おうち英語”で英語力を伸ばしてきました。胎教の段階から毎日1時間、英語のCDやYouTubeを聞かせていたんです。日々大量のインプットを重ねた努力が実り、長女は6歳で英検3級に合格。せっかくの英語力を公立中学で『ABC』からやり直すのはもったいない。そこで海外経験がなくても、英語受験ができる学校も視野に入れ始めました」

外資系企業で管理職を務めるソフィアさん(40代)は1年前を、こう振り返る。中学受験を意識し始めたのは、長女が小3となった年の秋だった。

「同級生の子たちと少しトラブルがあって地元の中学校に進学するのは不安があったことと、周囲のママ友たちに触発されて、子どもを大手学習塾に入れました。すでに英語やバレエ、空手を習わせていましたし、参入するより撤退するほうが難しいと聞いていたので、下調べしたうえで決めました」

◆作戦は順調に思えたが…

そんな“投資”のかいあって、小4の春に長女が英検2級に合格。作戦は順調に思えたが、立ちはだかったのが、「算数の壁」だった。

「通っていた大手塾は成績順で席替えするシステムで、成績が嫌でも“可視化”されてしまう。その競争させられる環境が合わなかったようで、小学校4年生に上がる頃に一気にメンタルが不安定になってしまいました。苦手な算数のテストが返却され、席が後ろに下げられるたびに『私ってバカなんだ』と泣き叫んではノートを破るなど、パニックになることが増えたんです。このままじゃ娘がもたないと感じました」

家庭内の空気も悪化した。

「送り迎えも含めて家族の時間の多くを受験勉強に費やしていたので、会話は『テストどうだった?』など勉強の話ばかり。まだ小1だった次女が、雰囲気の悪さを察して場を和ませようと気を使うようになって、さらに危機感を覚えました」

◆長女が小4の8月末に撤退を決意

撤退を決意したのは、小4の8月末のことだった。

「もともと、長女は明るい子だったんです。でもどんどん落ち込んでいく状況を見て、中学受験は合わないと思いました。でも人生の大きな判断を年端もいかない子どもに任せるのは酷なもの。