我が家は『今いろいろやっている習い事の中から3つを選ぼう』と選択肢を提示し、やや遠回しなやり方ではありましたが、本人とともに撤退を決めました。かかった費用は約30万円。少なくない額ですが、娘のメンタルを守れたと考えれば、惜しくありません」

◆戦わないこともまた立派な「戦略」

撤退後は「家の中に平和が戻った」というソフィアさん。娘は通信教育に積極的に取り組み、学校の成績はオール5と過去最高を記録。自己肯定感も徐々に回復していった。

「中学受験を否定するつもりはありません。撤退は諦めではなく、勝ち筋のあるルートへの再設計。今後、娘が希望すれば再参入する可能性もゼロではありませんが、偏差値重視の大手塾には戻らず、娘の適性に合わせた塾や学校を選びたいですね」

人生という長いレースにおいては、戦わないこともまた立派な「戦略」なのだ。

※2026年9月2日号より

取材・文/週刊SPA!編集部

―[不幸にならない[やめどき]の正解]―