主犯格の川口被告の卒業アルバム写真

写真拡大

 2024年10月に北海道江別市で男子大学生のXさん(当時20)が男女6人から暴行されて死亡した事件。主犯格とされる川口侑斗被告(当時18)に対して、無期懲役の判決がくだされていた(8月10日に本人が控訴)。

【写真を見る】「酒飲み過ぎて頭いてぇ」 SNSに投稿していた不良仲間たちとの写真。6人の被告の人物相関図も

 そうしたなか、川口被告とともに罪に問われていた当時17歳の少年の判決が8月22日付けで、有期形の上限である懲役30年で確定した。

 事件の発端は、八木原亜麻被告(21)がXさんと交際をめぐってトラブルになったことだった。八木原被告が友人の川村葉音被告(21)に相談し、さらに川村被告が知人男性らに声をかけたことで、集団暴行は起きてしまった。

 川口被告はもともとXさんと面識がなく、公判の中で、「よかれと思い、ゆがんだ正義感で人生を奪ってしまった」と語っていた。全国紙の社会部記者の解説。

「これは彼女の勘違いだったのですが、川村葉音被告(当時20)は、事前に男性陣に『(Xさんは)ボクシングをやってる』と説明していた。それで"臨戦態勢"になったということか、待ち合わせの公園に到着した川口被告は、シャドーボクシングをしていたそうです。

 その後、Xさんと八木原被告も合流。すぐにXさんがボクシング経験者という誤解はとけたものの、彼らの別れ話に川口被告も口を挟むうちに暴行が始まりました」

 暴力はエスカレートし、金品要求が伴うものへと発展。川口被告は、「10数える内に言わなければ暴行を加える」と告げて、キャッシュカード暗証番号を教えるようにXさんに要求したという。

 全裸の状態のXさんを公園内に放置して立ち去った後は、キャッシュカードを不正に使用し、札幌市内のコンビニで合計12万7000円を引き出した。前出の社会部記者が続ける。

「川口被告は、奪った金を共犯者らに配りました。川口被告が9万円、少年Aは7000円、川口被告を除く3人は1万円ずつという内訳だった。驚いたことに彼らは犯行後にラーメン店を訪れ、みんなでラーメンを食べたといいます」

LINEで責任のなすりつけあい

 その後、Xさんと交際していた八木原被告が警察に話すことを警戒していたようだ。彼女を除いた5人のLINEグループでは、責任をなすりつけ合うようなやりとりが続き、川口被告は「(八木原被告を)殺す」と繰り返した。

川村被告「(八木原が)都合のいいこと言ってる。『暴行やめなよ、死んだらどうすんの』って言ったとか言ってる」
瀧澤被告「普通にきめぇよ、グッチ(川口)も亜麻に聞いて、『もっとやって』って言ってたのに」
川村被告「言ってたね。メンバー名出したらボッコボコだわ」
川口被告「亜麻、殺す絶対」
瀧澤被告「俺捕まったら、女(八木原)の家燃やすわ」
川口被告「俺はメンバーの名前出さない」
瀧澤被告、川村被告「俺も、私も出さない」
川村被告「亜麻のせいにはするかも。アイツがウチらに相談したんだし」
少年A「実際、問題持ち込んだのも、止めなかったのも亜麻」
川口被告「俺は殺す」
少年B「殺すか」
川口被告「マジ、ヤキ入れろって言ったの誰」
少年A「亜麻だね」
少年B「頼まれないと、俺やらないじゃん」
川村被告「亜麻出てきたら録音する。余計なこと言ってたら、顔面膝蹴りいきますね」

 今回の判決確定で、場当たり的な犯行で命を奪われたXさんの無念は少しでも晴らされるのか──。

*2026年8月25日20時56分、記事内に一部誤りがあったため修正しました。