「指導が厳しい」から「ほめちぎる」へ。時代とともに変化する自動車教習所
特集は、変わる「自動車教習所」です。かつてのイメージ「指導が厳しい」から「ほめちぎる」へ。時代とともに変化する自動車教習所を取材しました。
Q.教習所のイメージは?
■街頭インタビュー
60代「もっとアクセル踏む時はしっかり踏めとよくしかられたもんです。」
50代「当時は褒めて伸ばすという感じではなかったと思うんで、総じてまあきつかったかなと。」
50代「優しい先生だったり、なんかちょっと厳しい先生だったり。手は出なかったですけど、でもやっぱり強い口調で言われたような記憶はありますね。」
■ロイヤルドライビングスクール広島 インストラクター
「いいね。いいね。これね、何がいいかっていうとね、安全なところはしっかりスピード出してるじゃん。カーブもそのカーブに応じたスピードで走れてるのがね、めちゃくちゃいいよ。」
■教習生
「めっちゃうれしいです。」
■ロイヤルドライビングスクール広島 インストラクター
「今こうやってしっかりスピードを上げて出しとんのがね、めちゃくちゃ素晴らしいね。」
■教習生
「ありがとうございます。」
■ロイヤルドライビングスクール広島 インストラクター
「いいね~。」
ロイヤルドライビングスクール広島では、若者の車離れなどで教習生が減少する中、運転の楽しさや安全意識を高めてもらおうと、2020年から「褒めて伸ばす教習」を始めました。
■ロイヤルドライビングスクール広島 紱永 真志 リーダー
「18歳人口というのは減少傾向。その中で生き残っていく。また若い方が社会に出ていく上でも、こういったコミュニケーションを取るということはですね、必ず必要なスキルになってくると思います。それでこういう取り組みをずっと行っていると。」
インストラクターはただ褒めるのではなく、褒めるための資格「ほめ達検定」に合格しないといけません。相手の成長を引き出す技術を学んでいて、良い点を積極的に言葉にします。
■ロイヤルドライビングスクール広島 インストラクター
「いい止まり方じゃね~。」
■教習生
「ありがとうございます。」
■ロイヤルドライビングスクール広島 インストラクター
「乗り心地が最高じゃね~。じゃ、そのままC1を右に行きましょう。やっぱり車の運転は乗り心地よ。それを考えてブレーキが出来るってのはたいしたもんよ。」
■教習生
「ありがとうございます」
ただ、褒めるだけではありません。
■ロイヤルドライビングスクール広島 インストラクター
「ちょっと止めるね。曲がり方はすごいきれいなんよ。今、何で止めたか分かる?」
■教習生
「あ!一時停止」
■ロイヤルドライビングスクール広島 インストラクター
「そう、よく気づいたね。そう、ここね一時停止「止まれ」の標識があるけん、線の手前で必ず1回止まってから進めんといけん。でも左右の確認はよく出来とったけん、今の調子で確認は続けとったらいい。」
失敗しても頭ごなしには叱りません。まず良かった点を伝え、そのうえで改善点を指摘します。
■教習生
「毎回の練習の度に、指導員の先生方がすごく親身に教えてくださったり、結構失敗してしまうことも多かったんですけれども、その度にいったん自分を肯定してくれて、その中で改善策であったりとか示していただけたので、また次の講習がすごく楽しみになるような、一回一回すごく成長を感じるいいスクールだったと感じました。」
■ロイヤルドライビングスクール広島 藤井 洋平 インストラクター
「教習生の方も、どうしてもミスをしてしまうとすいませんと謝ってしまうのでね、これやったら怒られる、これやったらダメかなという形でね、どうしても運転で迷いが出てしまうのでね、それを経験として身につけるためにね、褒めて伸ばすという形を心がけています。」
ほめちぎる教習は口コミで人気が広がり、教習生の数も増加傾向との事です。
■ロイヤルドライビングスクール広島 紱永真志チーフ
「教習生人口が減っていく中、18歳人口が減っていく中、右肩上がりで実績の方を出させていただいております。 褒められて嬉しかったっていうのはもちろんあるんですが、運転以外のことでも社会に出て役立つことを教えて貰ったとか、挨拶なんかでも面接に役立ちましたとか言われたり、社会に出る中で成長していくってことを実感されて、卒業していっていただいてます。」
■教習生
「ここで一番学んだことっていうのが、やっぱり命の大切さっていったところなので、人の命も自分の命も心がけて、しっかりと自分の運転に責任を持って運転していきたいなって思いました。」
この教習所、教習生を褒めるだけではなく、職員同士も「ほめちぎり」ます。
■ロイヤルドライビングスクール広島 インストラクター
「安定感がですぎとるよ。」
■教習生
「わぁうれしい。」
■ロイヤルドライビングスクール広島 インストラクター
「突っ込みどころを今、必死に探しよるけん。」
教習生を褒めるためには職員のスキル向上が必要。週に一回、朝礼で褒める練習が行われています。今回はくじ引きで校長が選ばれ、職員全員が「ほめちぎり」ます。
■ロイヤルドライビングスクール広島 職員
「娘さんとすごく仲がいいです。」
「いつも明るく挨拶を返してくれてありがとうございます。」
「いつも大変おもしろいです。」
■ロイヤルドライビングスクール広島 久保田 浩 校長
「褒められることによって、今日も1日頑張ろうというような、やっぱり気分になれる、これが一番大きいかなと思うんです。褒める方も、人を褒める事によって教習生にも、いいところを見つけてあげられて、いいところを褒められる。こういう準備というか、普段やることによって、そういうのが身についていくいい循環になっていると思います。」
お互いの良いところを見つけたら、紙に書いて「褒める」という取り組みも行っています。職員同士のコミュニケーションが取れるようになり、離職率も低下したそうです。
■ロイヤルドライビングスクール広島 山本 千秋 インストラクター
「今日は同僚の川田さんのことについてなんですけども、いつも笑顔が素敵でこちらも元気にしてもらっているので、そういうところを書きました。 お互いのいいところを見つけるようになったので、とても雰囲気も良くなりましたし、普段の会話も増えるようになったと思います。」
厳しく指導するという、かつての自動車教習所のイメージ。今は、ほめて伸ばすという新しいアプローチに変わってきています。人の良いところを認める。その積み重ねが、安全運転への意識を高めるだけでなく、学ぶ人や働く人のやる気にもつながっているようです。
■ロイヤルドライビングスクール広島 インストラクター
「お疲れ様でした。」
■教習生
「ありがとうございます。」
■ロイヤルドライビングスクール広島 インストラクター
「最後まで気を抜かんね、いいじゃん!」
【2026年8月24日 放送】

