公開日は後日に(公式HPより)

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期待作が公開延期に

 俳優の鈴木亮平(43)が主演する映画「TOKYO MER〜走る緊急救命室〜CAPITAL CRISIS」(松木彩監督)は8月21日に公開予定だったが、令和8年熊本地震を受け、《諸般の状況を総合的に勘案し》(公式サイトより)公開延期に。関連イベントも相次いで中止となった。

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 同作は、手術室を搭載した大型車両で事故現場や災害現場に急行する救命医療チーム「TOKYO MER」の奮闘を描いた人気シリーズの劇場版第3弾。コロナ禍だった2021年、TBS日曜劇場で放送されたドラマ版が、全11話で平均世帯視聴率13.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)のヒットを飛ばしたことから映画化され、第1弾の「劇場版TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」(2023年)は興行収入45.3億円、第2弾の「劇場版TOKYO MER〜走る緊急救命室〜南海ミッション」は同52.9億円をはじき出した。

公開日は後日に(公式HPより)

 第3弾は、鈴木演じる主人公の喜多見幸太率いる「TOKYO MER」が、首都直下型地震で甚大な被害を受けた東京を舞台に、史上最大の救命ミッションに挑戦するだけに、過去2作を上回る興収が期待されていた。

「今作のストーリーからして、配給元の東宝は、熊本地震の発生直後から延期を検討していたそうです。熊本地震ではイオンモールで爆発事故が発生しましたが、イオンモール内にある劇場も多く、予定通りに公開するのは難しかったでしょう。とはいえ、夏休みシーズン末期の上映とあって、ある程度の集客は見込めました。おそらく、集客が見込める12月中旬から末にかけての公開になりそうですが、本来の公開日より興収の上積みが望めるかは微妙です」(映画担当記者)

 例年の猛暑もあり、映画ファンに限らず、夏はエアコンの効いた映画館で涼みながら好みの映画を鑑賞する人が増えている。また、ドラマ版「TOKYO MER」のメイン視聴者層と想定されているのは30代半ば以上の男女。映画の観客層も同様と思われるが、公開延期となったことで思わぬ余波が起こりそうだという。

「MERの公開延期により、同作の観客層が他に見たいと思いそうな映画が、この夏休みシーズン後半に見当たらないのです。大規模公開の作品では、9月18日公開の織田裕二さん(58)主演の人気シリーズ最新作『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』くらいでしょうか」(映画業界関係者)

アニメが大半

「TOKYO MER」の配給元である東宝のお膝元、東京・日比谷のTOHOシネマズの8月14日からの上映スケジュールを調べてみると、主な作品は以下の通り。

「ミニオンズ&モンスターズ」(吹き替え、IMAXレーザーなども含む、以下同じ) 

「トイ・ストーリー5」 

「映画ちいかわ 人魚の島のひみつ」 

「スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ」 

「モアナと伝説の海」 

「ブルーロック」 

「Michael/マイケル」 

「映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケ〜ション」 

「キングダム 魂の決戦」

 人気の洋画シリーズの最新作か、アニメ映画が大半を占めている。

 それもあってか、8月7〜9日の「国内映画ランキング」(興行通信社調べ)は、1位から10位までのうち、9作品を前述の作品が占め、それ以外でランクインしたのは、福原遥(27)主演の大ヒット映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」(23年)の続編にして完結編の「あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。」(松竹配給)が初登場で4位に入ったのみだった。

「『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』のキャストは、福原さん以下、細田佳央太(24)、出口夏希(24)ら若いキャスト陣が多く、観客層は若い男女が中心です」(同前)

9月になれば…

 9月4日には、SixTONESの松村北斗(31)と今田美桜(29)がダブる主演を務める「白鳥とコウモリ」が公開。同作は、先ごろ大腸がんのため68歳で死去した東野圭吾さんの長編小説を映画化。解決したはずの殺人事件の容疑者の息子と被害者の娘が手を組み、事件の真相を追う姿を描き出すミステリー作品だ。

 そして、「踊る」の最新作と同じ9月18日には、ミステリー界の巨匠・横溝正史の代表作のひとつで過去にも数多く映画・ドラマ化された「八つ墓村」が公開される。同作は、ジャパニーズホラーの金字塔「呪怨」シリーズの清水崇監督(54)がメガホンを取り、これまで数々の名優たちが演じた金田一耕助を、歌舞伎俳優の尾上松也(41)が演じる。

「映画館に足を運ぶ理由は、話題作だけではありません。思わぬ拾い物に出会えるのも映画館の醍醐味でしょう。ただ、『TOKYO MER』を楽しみにしていた観客にとって、夏休み最後の大型作品がぽっかり抜け落ちた影響は小さくありません。『これは絶対に映画館で見たい』と思わせる作品が現れるまで、しばらく映画館難民が増えそうです(先の記者)

デイリー新潮編集部