中古車でも増える“残クレ”に思わぬ罠。「月々の支払いを抑えられます」営業マンが隠す金利の落とし穴
先日、大手中古車販売店の決算が発表され、売上高が過去最高という報道もありました。新車の納期の遅れなどもあり、中古車を選ぶ人も増えてきている状況です。
そんななか、数年後の下取り価格(残価)をあらかじめ引いた金額でローンを組める「残クレ(残価設定型クレジット)」が増えてきているとのこと。残クレを利用することで、中古車でも毎月の返済額が抑えられます。
◆高値が続く中古車の“新たな買い方”として注目される「残クレ」
残クレと聞くと、新車の買い方としてメジャーではありますが、実は中古車業界でも取り扱いがあります。「残クレアルファード」のような悪いイメージが先行していますが、使い方によってはユーザーにメリットもあります。
特に車両価格が上昇している状況において、中古車でも残クレが使えれば毎月の負担額を減らすことができるため、販売の現場で積極的に推奨されているのです。
◆中古車の残クレは新車と何が違う?気を付けておきたいポイント
皆さんは残クレと聞くと、どのような利用イメージを持たれているでしょうか。広く普及してきた新車の残クレの場合、例えば「5年間のローンを組み、5年経ったら返却・買取・乗り換えの3つの選択肢から選ぶ」というのがメジャーですよね。
また返却時には「規定された走行距離以内、傷や凹みが基準値以内、事故による修復歴や競技走行がない」という条件があり、これらを満たさないと自己負担が発生したり場合によっては返却という選択が取れなくなったりする、というものです。
中古車の残クレを利用する場合、新車とは異なる部分があります。例えばローン最終回に据え置かれる「残価」が、新車の場合は販売店(クレジット会社)によってあらかじめ決められますが、中古車の場合は“一定の範囲内で自分が金額を設定できる”というものに変わります。
残価を高く設定しておけば毎月の返済額を抑えることができますが、最終回に罠があります。新車の場合は「残価保証」されているので、基準内であれば自己負担はありません。一方で中古車は最終回に販売店で査定を受け、残価を上回れば差額は返金、逆に下回れば差額を支払わなければなりません。
中古車で残クレを利用する場合、残価をあえて高くして毎月の返済を軽減する、あるいは残価を低く設定して数年後のリスクに備える、という2つの中から選ぶ必要があるのです。
また、最終回に据え置かれる残価には金利が発生しますので、残価が高ければ高いほど毎月の利息負担が増えてしまいます。近年の金利上昇によって、残クレをはじめとしたローン金利も上昇傾向にありますので、このあたりも考慮する必要があるでしょう。
◆リセールバリューも考慮すべき
新車と同様、中古車もリセールバリューを含めて車選びをすることで金銭的な負担を軽減できる可能性があります。ミニバンやSUV、とりわけランドクルーザーやアルファード、ジムニーなどはプレミア価格で流通している車もありますので、これらの車は中古車で残クレを利用したとしても残価以上の売却が期待できるでしょう。
また、軽自動車も比較的値崩れしない傾向にあり、特にホンダのN-BOXは根強い人気がありますから高いリセールが期待できます。
一方でリセールが期待できないのがEV(電気自動車)やセダンタイプの車です。これらの車は、残価が保証されない中古車残クレを使わないほうがリスクヘッジとなるでしょう。
