C919が欧米の認証得られず、中国専門家「政治的な問題」―シンガポールメディア
2026年8月17日、シンガポール紙の聯合早報は、中国の国産大型旅客機「C919」がモンゴルで初の国際定期商業路線を開設する一方、欧州ではなおも開設に至っていないことを報じた。
記事は、中国国際航空が運航するC919の初の国際便が12日午後に北京からモンゴルの首都ウランバートルへ向けて出発し、約2時間15分で到着したと紹介。同機について、ボーイング737やエアバスA320といった主力機に対抗する中国初の中短距離向け国産大型旅客機であると伝えた。
その上で、中国の民間航空専門家である李瀚明(リー・ハンミン)氏が香港メディアの取材に対し、初の路線にウランバートルが選ばれた背景について解説した内容に言及。李氏が同じく北京から近い韓国・ソウル便と比べて公海上の飛行を伴わず、より確実な運用が可能であること、これまでモンゴル路線に用いられていたエアバスA320との代替性が非常に高く、経済面や旅客への影響を最小限に抑えられるとの見解を示したことを紹介した。
また、C919が欧州連合(EU)や米国の型式証明を取得できていないことにも触れ、李氏が「登録国が安全性を認めれば着陸国も認めるのが国際慣例だ」とした上で、認証取得の最大のハードルは技術力ではなく、外国が中国の規制基準を認めるかという政治交渉の問題であると主張したことを伝えている。
記事は、C919の初号機が2022年12月に中国東方航空へ納入され、翌23年5月に国内商業フライトを開始して以降、今年6月までに中国の主要3大航空会社へ累計40機が納入されたほか、8月10日時点で57路線、25都市に就航し、累計750万人以上を輸送したと紹介した。
そして、李氏が同機の主な市場は中国国内や中国の巨大経済圏構想「一帯一路」の沿線国などの短距離路線であり、欧米の認証がなくともビジネスは成立すると説明したことにも触れた。(編集・翻訳/川尻)

