四千頭身・都築拓紀、落ち目のタイミングでやらかした“大失敗” 専門家が「特に今は時期が悪い」と語る理由
お笑いトリオ「四千頭身」の都築拓紀(29)が8月18日、東京都迷惑防止条例違反と暴行の疑いで警視庁に書類送検された。
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各社の報道によれば、都築は今年6月下旬の深夜、東京都内のレンタルイベント会場で、面識のない20代女性の顔を触ったり、スカートの上から下半身を触ったりした疑いが持たれている。都築はプライベートでイベントに客として参加していたという。
7月に女性が警察へ相談したことで捜査が始まり、都築は任意の調べに対し、おおむね容疑を認め、「とても反省しております」「当時、酒を飲んでいた」などと話しているという。

なお、都築は逮捕されたわけではない。身柄を拘束されず、警察が捜査資料を検察へ送る「書類送検」がなされた段階で、有罪が確定したわけでもない。今後、検察が起訴するかどうかを判断する。
所属するワタナベエンターテインメントは同日、公式サイトで謝罪し、都築を当面の間、謹慎処分にすると発表した。その迅速な対応について、作家で芸能評論家の宝泉薫氏は「初動の速さに驚きました」と話す。
「芸能人の不祥事では、事務所が対応をためらったり、本人の言い分を優先したりして後手に回り、かえって傷口を広げるケースが少なくありません。現在はSNSですぐに批判が拡散しますから、迅速に処分を発表したナベプロの判断は妥当だったと思います」(宝泉氏、以下同)
第7世代で最も「失速感」が大きい
四千頭身は、都築、後藤拓実、石橋遼大の3人が2016年に結成。力の抜けた「脱力系漫才」で注目され、霜降り明星やEXITらとともに「お笑い第7世代」の代表格となった。
しかし、第7世代という呼称をテレビで聞かなくなるにつれ、四千頭身の露出も減少。ブレーク時には中心人物だった後藤が2023年、テレビ番組で「仕事がなくなった」「需要がなくなった」と口にし、収入が大幅に減ったことを明かしている。
同じ第7世代でも、その後の明暗は分かれた、と宝泉氏。
「EXITは華があり、自分たちの見せ方を計算しながら“アイドル芸人”をやり切りました。霜降り明星は危うさもありますが、尖った芸風と文句なしの実力がある。一方、四千頭身は有吉弘行にも気に入られ番組に起用されるなど、派手さはなくても生き残る“陰の実力派”のような立ち位置にいた。それだけに、第7世代の中で最も失速感が強い。大きく期待されたところから落ちてしまった印象があります」
もっとも、3人全員が仕事を失っていたわけではない。石橋はサッカーや料理などの分野へ活動を広げ、都築もファッションとラジオで個人の居場所を築いていた。つまり、トリオとしては勢いを失いながら、メンバーがそれぞれ再浮上の道を探している最中だった。
「厳しい言い方ですが、いま強く必要とされている人なら、不祥事があっても復帰を待つファンや関係者がいます。しかし、グループ自体が落ち目にあるタイミングでのスキャンダルは非常にきつい。ようやく個人の仕事を形にしてきた都築が、自分でその足場を壊してしまったわけです」
さらに後藤は今年7月末、結婚を発表したばかりだった。
「本来なら後藤の結婚は、トリオにとって久しぶりの明るい話題になるはずでした。しかし、都築の件ですべて吹き飛んでしまった。自分だけでなく、相方のお祝い事にまで水を差したという意味でも、大失敗でしょう」
芸人と女性問題が結びつく時代
宝泉氏が「特に今は時期が悪い」と語るのには、もう一つ理由があった。
「少し前まで、芸人の不祥事といえば“闇営業”のイメージが強かった。しかし現在は、芸人と女性問題、性的なトラブルが結びついて見られるようになっています」
折しも、、元ジャングルポケットの斉藤慎二被告がロケバス内で女性に性的暴行を加えたとして起訴されているタイミングだった。
「もちろん、事案の内容は異なりますが、今回の都築の件もざっくり『また芸人の性的なトラブルか』と受け止められ、ジャンポケ斉藤の事件とイメージを重ねられてしまう。都築にとって、とんでもなく印象の悪い状況です」
Xでも、「酒を飲んでいたことは言い訳にならない」「酒のせいにするな」といった反応が目立つ。都築本人が飲酒を“弁解”として語ったかは不明だが、相手の身体に同意なく触れた疑いに「酒」を持ち出すこと自体に、反発を覚える人が多いのだろう。もはや「酒の上でのこと」で、芸人の不埒な振る舞いが笑って見逃される時代ではないのだ。
「キモさ」は芸風でなければならない
3人の中で最も長身の都築は、奇抜ともいえるファッションで「おしゃれ芸人」として存在感を発揮。2023年には自身のファッションブランドを立ち上げ、近年は月の半分ほどをファッション関係の仕事に費やしていると明かしていた。ラジオ大阪「サクラバシ919」では単独でパーソナリティーを務め、今年4月のインタビューでは、ラジオに「命を懸けている」と語るほど熱を注いでいた。
トリオとしての人気が失速する一方、都築は独特な服装や風貌、脱力した芸風を武器に、個人として新たな居場所を築きつつあった。しかし、そのキャラクターと今回報じられた疑いは、極めて相性が悪いと宝泉氏は指摘する。
「独特な“キモさ”は、あくまで芸風でなければいけません。視聴者が愛嬌として受け入れているから笑いになるのであって、今回のような疑いを持たれると、途端に洒落にならなくなる。奇抜なファッションや脱力系の芸風まで、生々しい不快感に結びついて見えてしまう危険があります」
宝泉氏が対照的な例として挙げるのが、「キモかわいい」でブレークしたアンガールズだ。
「アンガールズは芸風として“キモさ”を演じながら、本人たちは真面目で、公私のメリハリもしっかりしている。だから長く支持されてきた。キャラクターと実際の行動をきちんと分けられなければ、“キモかわいい”は単なる“キモい”に反転してしまいます」
所属事務所は素早く対応したが、都築自身の信頼回復には長い時間がかかるだろう。そもそも復帰を待ってくれる人がどれだけいるのか。落ち目から再浮上するよりも、その問いへの答えを見つけるほうが難しいかもしれない。
デイリー新潮編集部
