V12ツインターボは850psに アストン マーティン史上最強のフロントエンジン車 新型『ヴァレン』誕生 150台限定、価格は150万ポンドから
世界最強、V12エンジンで850ps
アストン マーティンは、150台限定の新型スポーツカー『ヴァレン(Valen)』を発表した。『ヴァンキッシュ』をベースに開発され、市販のフロントエンジン搭載車の中で最も高い出力を誇る。
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新型ヴァレンは、アストン マーティンのスペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)部門が手掛けた最新作である。同部門はこれまでサーキット専用車『ヴァルカン』、スピードスター『DBR22』、そしてワンオフのハイパーカー『ヴィクター』を生み出してきた。

アストン マーティン・ヴァレン アストン マーティン
ヴァレンが搭載するのはヴァンキッシュと同じ5.2LツインターボV12エンジンだが、最高出力は850psまで引き上げられている。ミドシップの『ヴァルハラ』と『ヴァルキリー』を除くと、アストン マーティン史上最強の出力となる。
最大トルクは102kg-mに達し、0-100km/h加速は3.1秒を達成。これはポルシェ911 GT3 RSと同等のタイムだ。
ヴァンキッシュがベースであることはそのシルエットからも明らかだが、内外装ともに大幅に手が加えられている。また、顧客の要望に応じて高度なカスタマイズが可能であるため、生産予定の150台はそれぞれ唯一無二の存在となるだろう。
個性際立つ内外装デザイン
外観は初代『DBS』や『ヴァンテージ』を彷彿とさせるが、アストン マーティンのクリエイティブ・チーフであるマレク・ライヒマン氏は、過去のモデルとは大きく一線を画すものだと述べている。
「ヴァレンでは新しいフォルム言語と表面処理を通じて、より極端なエモーションを探求し、表現することができました」とライヒマン氏は語った。

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特徴としては、アストン マーティンの象徴的なグリルモチーフをフロントエンド全体に拡大した野性味あふれるフロントマスクに加え、大型ダックテールスポイラー、スリムなLEDライトが挙げられるが、最も目を引くのはリアディフューザーやサイドスカートなど、GT3レーサー風のカーボンファイバー製エアロパーツだ。
エグゾーストシステムもユニークで、ディフューザーに2つ、中央部に2つの排気口が設けられている。最上部の排気口は常に開放されており、下部はバルブ式で、スポーティなドライブモード選択時に開くようになっている。
カーボンファイバー、アルミニウム、チタン、マグネシウムの採用により、ヴァレンはヴァンキッシュに比べて最大110kgも軽量化されている。オプションの軽量化パッケージでは、アルミニウム削り出しのサスペンションアームやナックル、チタン製シャシーボルトなどにより16.9kg軽くすることができる。
よりレーシーなチューニングに
一方、トランスミッションはレーシングカーのヴァンテージGT4のソフトウェアを用いてリマッピングされ、よりアグレッシブなシフトチェンジが可能になった。スロットルペダルの特性も変更され、公道走行を重視した「スポーツ」および「スポーツ+」モードではより敏感に反応するようになっている。一方、「トラック」モードでは「限界域での精度が最優先される」ため、スロットルのストロークが延長される。
サスペンションも新しいスプリングによって剛性が向上し、ステアリングレスポンスも向上した。こうしたチューニングにより、GT的なキャラクターのヴァンキッシュから、一切の妥協を許さないパフォーマンスマシンへと変貌を遂げた。

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アストン マーティンの車両パフォーマンス担当ディレクター、サイモン・ニュートン氏は、ヴァンキッシュに秘められたスポーツ性能を解き放つことを目指したと述べている。
「ヴァレンは、真のスポーツカーが持つ顕著なダイナミズムを体現しています」とニュートン氏は述べ、今回の改良により「アストン マーティンの象徴的なGTのキャラクターがさらに際立つようになりました」と付け加えた。
ヴァレンの価格は150万ポンド(約3億2000万円)から。カスタマイズオプションが豊富に用意され、アストン マーティンのQ部門を通じて、顧客が希望する任意のカラーに染めることもできる。

