NEC軽井沢72ゴルフ第2日に出場した後藤あい【写真:スポーツ報知/アフロ】

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NEC軽井沢72ゴルフ第2日

 国内女子ゴルフツアー・NEC軽井沢72ゴルフトーナメント第2日が15日、長野・軽井沢72G北C(6590ヤード、パー72)で開催された。22位で出たアマチュアの後藤あい(松蔭高3年)は、7バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの69で回って通算7アンダーとし、17位に浮上した。初日は出場選手の中でただ一人、300ヤード超のドライバーショットを放った。この日も圧倒的な飛距離とスピンショットでスケールの大きさを感じさせた。

 2番パー5。後藤がピンまで90ヤードの地点から第3打を放つと、巨大なターフが宙を舞った。縦30センチ、横15センチはある芝生の塊だ。クラブヘッドをボールに当てた後に鋭角に強く打ち込めているからこそ、ボールの先にある芝が飛んでいく。しかも、柔らかい洋芝で雨が降った状態だからこその大きさだった。後藤は少し照れ笑いしながら、そのシーンを振り返った。

「はい。自分は結構ターフを取るタイプなので、あんな感じになりました。(過度に打ち込むと)スピンコントロールが難しくなるんですけど、今回はいい感じでした」

 グリーンも柔らかいことで、ボールはピン左1メートルにピタリと止まった。5メートルのパットを沈めた1番パー4に続き、2ホールで2つスコアを伸ばした。

 身長167センチの体をムチのようにしならせる。このスイングで放つ豪快なショットが代名詞。その飛距離はプロを上回り、今大会予選2日間も計測2ホールでドライバー平均飛距離270.250ヤード、ランキング1位だ。しかも、この日の午前は雨模様でランがほとんどない状態だったが、後藤はキャリーだけで同組の小祝さくらを30ヤード、山内日菜子を40ヤードも置くショットを繰り返した。

「こういうコンディションだと、確かにアドバンテージはあると思います。ただ、高地だからといっていつも以上に飛ぶ感覚はありませんでした」

 そして、計測ホールになると本能が目を覚ますという。

「基本的にはギアが上がります。ドラコンホールって結構広かったりパー5だったりするので、そこはもう曲がり幅は気にせず、振れるだけ振るっていう感じです」

ショートゲームでも進化あり「瀬令奈さんのおかげ」

 ラウンド後には必ずドライビングディスタンスのスタッツをチェックするというこだわりも持つ。

「飛んでいてスコアがいいとモチベーションが上がります。スコアが悪いと『こんだけ飛んでるのに』ってちょっと落ち込みますけど(笑)」

 その規格外の飛距離を支えているのが、38グラムの軽量で柔らかいシャフトだ。他の飛ばし屋が重く硬いスペックを選ぶ中、後藤は独自のしなりを活用して異次元の飛距離を生み出している。

「これは他の人では使えない自分だけのものだと思います。使いこなせている安心感があります」

 そんな後藤が最も手応えを感じているのは、ショートゲームの進化。その陰にはツアー屈指の技巧派・青木瀬令奈からの金言と手厚い指導があったという。6月の宮里藍サントリーレディスで青木のキャディーを務めた際のことだ。

「自分がこの1か月上手くなった理由は、瀬令奈さんのおかげだと思っています。アプローチからパターまで全部教えてもらいました。感謝です。アプローチでは自分にない打ち方もされていましたし、お陰でロブショットとかも上手く打てるようになりました」

 同じ高校3年でナショナルチームの仲間である岩永杏奈は今月、全米アマチュア選手権準優勝を飾った。「刺激を受けるか」の問いにはこう返した。

「一緒に戦ってきたので良い刺激になりますが、プレースタイルが全然違います。ライバルとしての一面もありますけど、全く別のものだと考えて『自分は自分』というスタイルでやってます」

 2023年の全国中学校ゴルフ選手権優勝、25年のUNIQLO JAPAN JUNIOR GOLF CUP優勝、昨年10月には、SkyレディスABC杯で史上7人目のアマチュアでのステップ・アップ・ツアー優勝を飾った。着実にステップアップを重ねてきた17歳。最終日に向けては目先の順位ではなく、「とにかくスコアを伸ばすこと」と言い切った。

(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)