ロト6で3億2000万円当選…!ところが「キャバクラで溶かし、結婚相手にもダマされた」男の哀しき末路
「嬉しさより恐怖が襲ってきました」
愛知県名古屋市に住む久慈六郎さん(60歳)は、'05年1月13日、ロト6で1等3億2000万円に当選した。久慈さんは当時のことを今でも鮮明に覚えている。
「たまたま出張で北陸地方に行った際、お昼ご飯を購入しようとスーパーに立ち寄ったんです。そこにロト6売り場があり、何となく買ってみようかな、と。1000円分(5口)購入しました」
名古屋の自宅に戻った後、気軽な気持ちで、ネット上で当選番号を確認した。すると……自身の番号があった。
「信じられず、翌日の新聞でもう一度確認しようと思いました。その夜は一睡もできなかった。翌朝新聞を見て、間違いないことがわかった瞬間、嬉しさより恐怖が襲ってきました。頭は真っ白。使い道を考える余裕はまったくありませんでした」
当選券を握りしめて自宅近くのみずほ銀行に換金へ。現金で受け取ることもできたが、口座入金にしてもらい、2〜3週間後、3億2000万円が振り込まれた。
自動車エンジニアとして会社勤めをしていた久慈さんの当時の月収は27万円。3億円を手にし、バラ色の人生が待っているかに思われた。だがその後、次々と予想外の出来事が起きることになる――。
「1日2000万円」止まらないキャバクラでの散財
8月12日、今年も「サマージャンボ」宝くじの抽選発表が行われる。今回新たに発売された「サマージャンボプレミアム」は、1等8億円、前後賞各2億円。史上最高額の12億円が当たるとあり、6月30日の販売開始当初から大きな話題を呼んでいた。
物価高に苦しむ庶民からすれば、12億円なんて夢のような金額だ。だがはたして、突如として自身の身の丈を超える大金を摑んだ人には、何が起きるのか。高額当選者に「その後の人生」を聞いた。
前出の久慈さんは、「通帳のお金を見たとき、ようやく実感がわいた」と振り返る。
高額当選者に配られる小冊子『その日から読む本』には、〈知らせる人をリストアップ〉〈いつもと変わらない生活を送る〉など、具体的なアドバイスが記されている。久慈さんは熟慮の末、仕事を続けることにした。身寄りはなく独身、友達も少なかったため、当選を伝える相手はいなかった。
だが唯一、キャバクラでの散財は止められなかった。
「以前は頻繁には通えませんでしたが、当選後は何時間でもいられるようになってしまった。最高で1日に2000万円使ったこともあります。女の子には、『親の遺産が入った』と伝えていました」
株やFXで失敗、女性にもダマされて…
当選を話す相手がいないモヤモヤを抱えていた久慈さんは、'05年4月頃から匿名でブログを始め、当選後の生活について綴ることにした。ブログは話題を呼び、書籍化されたうえ、'08年には反町隆史主演でドラマ化もされた。
「ブログが話題になったことで、パソコンをハッキングされてネット掲示板に私の住所がさらされ、引っ越しを余儀なくされたこともありました。また、我慢できず、キャバクラの女性に『反町のモデルは俺だよ』とバラすようになった。するとどんどん女性が寄ってくるようになり、店外で飲んだり、大勢で旅行に出かけたりもしました」
久慈さんは株やFXにも手を出し、1年で約7000万円を溶かした。損失は年々増え、当選から10年が経ったころには残金は9000万円ほどになっていた。
投資からは足を洗った久慈さんだったが、その後も出費は続く。結婚を考えていたタイ人女性のために約4000万円で現地のゴム園と邸宅を購入。しかし、実は相手は既婚者で、カネも戻ってこなかった。ブログ読者の女性に飲食店経営を持ち掛けられ、4000万円を出資するが、これも上手くいかなかった。
そして当選から12年が過ぎたころには、ついに3億2000万円はゼロになった。
【後編記事】『サマージャンボ直前「宝くじで億万長者になった」のに不幸に陥った人は何がダメだったのか…高額当選者に聞いてわかった』につづく。
「週刊現代」2026年8月17日号より
【つづきを読む】サマージャンボ直前「宝くじで億万長者になった」のに不幸に陥った人は何がダメだったのか…高額当選者に聞いてわかった

