「75歳同僚から強引にキス」被害を訴えた女性横浜市議は”不倫疑惑”の泥沼裁判を抱えていた…元立憲大物議員も訴えられ“サレ妻”も参戦の大混戦
先月、75歳同僚市議からセクハラ被害を受けたと記者会見で訴えた元立憲民主党の女性市議が、地元の前衆院議員事務所に勤めていた元男性秘書から4年間にわたってセクハラを受け続けたとして、2200万円の慰謝料を求めて元秘書と前議員を提訴していたことがわかった。一方、元秘書は「自分たちは不倫関係だったので性被害などなかった。虚偽の主張に基づき一方的に攻撃された」と反訴。元秘書の妻も女性市議に対して「不倫の慰謝料を払え」と参戦する泥沼の展開になっている。(前後編の前編)
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【写真】元立憲・女性市議がつけていたと主張する「セクハラ被害日記」と女性市議&「元立憲・大物国会議員」のツーショット
「別のセクハラ被害会見」で自ら明かした民事トラブルの存在
7月3日、田中優希横浜市議(50)は横浜市役所で記者会見を開き、昨年10月、大分県に出張した時に立憲民主党の同僚議員だった谷田部孝一市議(76)からセクハラ被害を受けたと訴えた。複数人での飲み会後、宿泊先のホテルのエレベーターで2人きりになった際、頭をつかまれ無理やりキスをされたという。

田中氏は11月に神奈川県警に被害届を提出。7月1日、谷田部氏が横浜地検に書類送検されたことを受けて会見を開いた。同日、谷田部氏は「事実ではない」と否定コメントを出した。
全国ニュースになったこの会見で地元メディアが注目したのは、田中氏が訴えた「もう一つの性被害」だった。
「田中氏は谷田部氏からの被害とは別に、立憲民主党関係者から、自分が市議に初当選した直後の2019年5月頃から約4年間にわたり『死にたい、消えてしまいたい』と思うくらいの不同意わいせつ行為を受け続けてきたと訴え、その男性と現在民事で係争中だと明かしたのです」(地元記者)
下記は田中氏が会見で語った被害である。
「逆らったら仕事ができなくなる状態で声を上げることができなかった」
「その場で警察を呼んでいれば相手方は逮捕されたかもしれないような出来事もあった」
「下の名前で『何くんって呼んで』と要求され、抱きつかれたり、強引にキスされて、振り払うと激怒され、自宅へのストーカー行為や私の臀部を撮った写真を送りつけられることが4年間続いた」
「党のセクハラ窓口にも約5年前から相談していたが、なかったことにするようにといった圧力があった」
周囲はずっと不倫関係を疑ってきた
田中氏は党の対応に不信感があったという理由で4月に離党している。
事実ならばエレベーターでキスされた被害よりもよほど深刻である。ただし、田中氏は“加害者”について具体的に明かさなかったため、一部メディアが田中氏の主張の一つとして紹介した程度。真相はよくわからないままだった。
だが、地元の立憲関係者は「谷田部氏の件より、こっちの方が大変なことになっている」と明かす。
「田中氏と裁判になっているのは、先の衆院選で中道から神奈川8区で出馬するも落選、政界引退を発表した江田憲司前衆院議員とその元秘書だった男性のX氏です。X氏は長年江田氏の秘書を務めてきた人物で、2019年に田中氏が横浜市議に初当選した時から田中氏の教育係を務めてきた。田中氏とX氏はいつも一緒にいたので周囲はずっと不倫関係を疑ってきたのですが、田中氏はセクハラ被害だったとして、江田氏共々訴えたのです」(地元の立憲関係者)
いったい両者の間で何があったのかーー。記者は横浜地方裁判所で裁判資料を閲覧した。すると、田中氏とX氏をめぐって3件の民事訴訟が併合されて進行していることがわかった。
「Xくん頑張ったから、30分間ぺろぺろさせてもらえる権利ある」
スタートとなった事件は、昨年9月に田中氏がX氏と江田氏に対して起こした、約2200万円の慰謝料を求めた訴訟だった。田中氏は会見で明かしたように4年の長きにわたり、仕事中にX氏から服の中に手を突っ込まれる、キスされる、髪の毛の匂いを嗅がれるなどの執拗なセクハラを受けたと被害を訴えていた。
田中氏はX氏からグーグルカレンダーを勝手に共有され、「絶対に彼氏を作ってはいけない」「男を作ったら邪魔してやる」と言われ、常に一緒に行動するよう強要されていたと主張。X氏は自分のことを下の名前で「Xくん」と呼ぶよう要求し、「ご褒美をください」「Xくん頑張ったから、30分間ぺろぺろさせてもらえる権利ある」などと言って卑猥な行為に及んできたという。自分の要求が入れられないと、運転を荒くしたり、「もう仕事を手伝わない」と怒り、脅してくるので要求を断れなかったとしている。
2019年6月には家に押しかけられ、「僕から逃げたら仕事できなくするよ」と無理やり床に押し倒され、気を失い、翌日、薬局でアフターピルを処方してもらい服用したとの深刻な記述もあった。
江田氏に対しては、2年前から被害相談をしていたにもかかわらず、訴えを真摯に受け止めず、秘書を監督する立場なのに防止策に動かなかったことは民法上の共同不法行為に該当するとして訴えていた。
夫の反撃に「妻も参戦」の大混戦
一方、X氏は田中氏に提訴された2カ月後の25年11月、「自身の非を棚にあげて自らを『完全な被害者』と装い虚偽の主張に基づき一方的に攻撃された」として、541万円の慰謝料を求める反訴を起こしていた。X氏は、自分と田中氏は「同じく不貞という共同不法行為に加担していた関係だった」として「性被害などない」と主張。つまりX氏は自ら“不倫男”だったと開き直り、田中氏に対して“いや、あなたは被害者ではなく自分と同じ加害者だったでしょ”と反撃に転じたのである。
凄まじいのは、この反撃にX氏の妻も参戦しているところだ。X氏の妻もX氏の反訴と同時に、田中氏に対し、不貞行為により家庭を壊され、自殺未遂を起こすほど精神を傷つけられたとして約741万円の慰謝料を求める訴訟を別に起こしていた。
〈最終的に「妻を選び、妻の元へ戻って行った」被告Xに対し、一方的に恨みの情を募らせ、殊更に「虚偽の事実を述べて起こした訴訟である」〉(裁判資料より)
どうやら“シタ夫”と“サレ妻”は危機を乗り越え、共同戦線を張っているようだ。田中氏とX夫婦、いったいどちらの主張が正しいのかーー。
裁判の結果を左右する証拠が、田中氏がつけてきた「セクハラ被害日記」とX氏が田中氏と交わしてきたメッセンジャーやLINEのやり取りである。
後編【「私はセクハラの被害者です」横浜市議vs「不倫関係だったので性被害などない」元立憲大物議員秘書が法廷で激突 「被害日記」と「イチャイチャLINE」のどちらが真実?】では、それぞれの主張の根拠となる証拠の詳細と田中市議のインタビューを掲載している。
デイリー新潮編集部
