【甲子園2026】履正社・辻竜乃介「お父さんと同じ舞台に立てることが嬉しい」3世代プロを目指して

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真夏の甲子園を沸かす〝超高校級選手〟:辻 竜乃介【履正社】

いよいよ開幕した第108回全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)。ジャイアントキリングが相次いだ今年の地方大会でも大きな驚きだったのが春の日本一に輝いた大阪桐蔭の4回戦敗退だ。

代わって激戦区・大阪を制したのは履正社だった。主将は辻竜乃介。祖父と父が元プロ野球選手という三塁手だ。

「お父さん(元オリックスで、現埼玉西武二軍野手チーフコーチの竜太郎さん)も甲子園で活躍した選手のひとり。やっと同じ舞台に立てることが嬉しい」

辻の魅力は逆方向にも強い打球を放てる打撃。彼と対峙すれば、上(プロ)を見据(みす)えた肉体作りに励んできたことは、誰の目にも明らかだ。

「自慢の部位は広背筋で、少しは自信がある。自分の持ち味であるスイングスピードにつながり、それが打球速度にも好影響を与えて、ヒットになりやすい打球が多くなったのは間違いないと思います。この体も、お母さんの料理があってこそ。もともと僕は小食なんですけど、ハンバーグをはじめお母さんの料理が美味しいから、食欲も増します」

史上初となる3世代プロを期待されている。

「それを重荷に感じたことはありませんね。2年前の夏におじいちゃん(外野手として中日に所属した哲也さん)が亡くなったんですけど、甲子園に出場して、おじいちゃんと同じプロ野球選手になることを伝えてお別れしたつもりです。それは必ずかなえたいと思います」

今春よりDH制が採用され、今夏よりビデオ検証も導入される。新時代の覇者はビッグ4の中から生まれるだろうか。

『FRIDAY』2026年8月21・28日合併号より

取材・文・PHOTO:柳川悠二(ノンフィクションライター)